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40歳を機に介護職に転職!「介護は究極の社会貢献。世のため人のためになる仕事を誠実にこなしたい」

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は西田健一さんです。福島県で生まれた西田さんは電気関係の専門学校を卒業し営業職として就職。しかし2011年の東日本大震災をきっかけに転職を余儀なくされ、パチンコ屋、ガソリンスタンド店員を経験したのち、40歳を機に介護業界に転職されました。「いざ飛び込んでみると自分の仕事観に共通する部分があり、この業界で頑張りたいと思うようになった」と話してくださいました。

西田健一さん(40歳)

2024年5月 有料老人ホームに転職
2024年5月~8月 介護職員初任者研修/千葉校

震災を機に実家へ戻り、祖母の介護を

藤井:まずはこれまでされてきたお仕事について伺ってもいいでしょうか?

西田さん: 専門学校で電気関係について学んだあと、家を出て電気機器を取り扱う商社で営業職として7年ほど働きました。クライアントの工場で使う温度や圧力測定機器の販売・管理が主な仕事です。その後パチンコ屋で8年、ガソリンスタンドで派遣として半年ほど働いていました。

藤井:営業職のお仕事からパチンコ屋、派遣と転職されたのは、何か理由があったんですか?

西田さん: 実は2011年の震災で、農業を営んでいた実家が立ち入り禁止区域に指定されてしまい、両親も仕事ができなくなって引越しを余儀なくされまして……。両親、特に母は看病が必要なくらい弱ってしまって「家に戻ってきて欲しい」と頼まれ、営業の仕事を辞めて両親と一緒に住むことにしました。

藤井:それは大変でしたね。

西田さん: 生活が一変しました。家に戻ってしばらくしたら祖母が半身マヒになってしまい、両親もそんな状態でしたので介護できるわけもなく、施設に入ってもらったんです。それで何回か施設に通って体をふいたり食事の介助をするうちに「自分にも正しい知識があれば、もっと役に立てるんじゃないか」と思い始めました。祖母も「こういうことが嫌じゃないんだったらやってみたら?」と。

藤井:それで介護職に興味を持たれたんですね。

西田さん: はい。ゆくゆくは両親も介護が必要になるでしょうし、これからの日本では必要なスキルになるかもしれないなと思いました。最初に興味を持ったのが5年程前で、今回40歳になるのを機に転職を決めました。

知人から聞いた「介護職のやりがい」

藤井:介護の仕事に対して、どういうイメージでしたか?

西田さん: 介護の仕事をしている知人から「厳しいけど、やりがいがある」と聞いていたので、なるほどなと。

藤井:具体的にどんなことなのでしょうか。

西田さん: 厳しさで言うと、体力的、精神的な負担はあるよと。例えば利用者さんのふとした転倒を支えようとしたときに自分が転んで腰を痛めたりとか、こないだまで仲良くしていた利用者さんが突然亡くなってショックを受けるとか、そういうことですね。一方で、やりがいについては、施設のイベントの盆踊り大会で利用者さんと写真を撮ったらご家族から「おばあちゃんがこんなに笑ってるの久しぶりに見た」と。そしてその写真がその方の遺影になったと聞きました。

藤井:介護職は人の生死にかかわることもありますからね。

西田さん: 「大変なこともあるけど、人生に彩りを添えられたんじゃないかと思った。それがこの仕事のやりがい」と聞いて、私もがんばってみようかなと思いました。

キャリアパートナーの紹介で理想の職場との出会いが

藤井:カイゴジョブアカデミーはどうやって見つけたんですか?

西田さん: 転職活動しようかなとネットで求人検索していたときにたまたま見つけて登録しました。担当のキャリアパートナーの方に質問や相談をするとアドバイスをくれたり、色々サポートしてくれました。専任担当者がついてくれるのはすごく安心感がありましたよ。

藤井:キャリアパートナーが付いたことでほかに良かったことはありましたか?

西田さん: こちらの希望に合った求人を探して紹介してくれました。情報をたくさん持っている会社だからこそできることだと思いますね。介護業界について右も左もわからない中での転職活動だったので、業界自体について教えてもらえたのもよかったです。求人に「デイサービス」と書かれていても「デイサービスってどんなところ?」という状態でしたから(笑)

藤井:介護施設といっても、「特養」や「グループホーム」などいろいろ種類があって、どんな施設なのかネットで調べてもわかりにくいですよね。

西田さん: 他にも具体的にどんな仕事をするのかとか、LINEや電話で詳しく教えてくださいました。夕方や夜遅い時間でも対応してくれて、感謝しています。

藤井:今回の転職先の決め手はなんでしたか?

西田さん: 面接のときの印象が良かったからですね。「40歳という年齢がネックになるのでは……」と不安に思っていたので、ホーム長さんに正直にお伝えしたら「介護業界で働く人は年齢層が幅広いし40歳はまだまだ若いです!」と言われたんです。

藤井:うれしい言葉ですね。

西田さん: はい。あと「先に就職して、働きながら資格取得を目指す方法もありますよ。ホームとしても資格取得を支援します」とおっしゃっていただいたんです。とても有難いと思いました。ほかにも「入居者様と真摯に向き合っていけるスタッフを求めている」と伺って、自分が考える介護職のイメージとマッチしたので、即決しました。

働きながら初任者研修を受講

藤井:では現在は働きながら初任者研修を受講しているんですね。

西田さん: そうです。働きながらだと体力的には大変ですが、現場の学びと研修での座学が同時進行していくので、すごく学びが深まっていると感じますね。

藤井:学びが深まるとは?

西田さん: 現場で学んだ介護技術について、後から研修でその根拠を教えてもらえたりします。さらに改善点にも気付けることがあり、一つ一つ丁寧に学んでいると感じます。また、毎日慌ただしく過ぎていく中で、自分の介護技術を初任者研修で振り返ることができるので貴重な時間になっています。

藤井:初任者研修で印象に残っている講義はありましたか?

西田さん: どの講義も興味深かったですが、ある講師の方が「介護業界を変えたい」と熱心に話してくださったのが心に残っています。その講師いわく、「現在の介護業界の状況を見ていると、自分が高齢になったときに介護を受けたいとは思えない」と。介護という仕事に愛や情熱がある方こそ「変えたい!もっと良くしたい」という気持ちが出てくるんだなと思いましたね。

藤井:理想を持つことの大切さを学んだんですね。

西田さん: 私自身、まだ介護業界に入って間もないので、介護業界の問題点を把握しているわけではありません。しかしどんな業界でも改善点はあるもので、介護も例外ではないはずです。職員としてさらに業界全体を良くしていこうというモチベーションが大事だと思いました。

藤井:働き始めて2か月経ちましたが、日々の業務で気を付けていることなどはありますか?

西田さん: 仕事をしていて疑問点があったら、その日のうちに解決することを心がけています。そうしておけば翌日もスムーズに業務に入れます。幸い職場が質問しやすい雰囲気なので助かっています。

藤井:最後に、今後の夢や目標があれば教えて下さい。

西田さん: 人は誰でも確実に老いて、介護が必要になる日がやってきます。日本は超高齢社会で、今後さらに介護人材が不足すると言われています。そんな中で介護職として働くことって究極の社会貢献だと思うんです。だから今、介護の仕事に就けて、すごく充実感があります。どんな介護だったらサービスを受ける高齢者の方が幸せな余生を過ごしていただけるのか、今後も模索し続けたいなと思っています。

インタビューを終えて

超高齢社会の日本で介護職として働くことは「究極の社会貢献」だとイキイキと語ってくれた西田さん。介護転職のきっかけはご家庭の事情でしたが、必然のキャリアチェンジだったのかもしれません。西田さんのように、社会の役に立つこと、人に真摯に向き合うことを大事にされる方は、介護業界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

構成、執筆:秦佐起代

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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