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辛いことを差し引いても介護の仕事が好き!この道を極めるため実務者研修を取得、日々の原動力は利用者さんからの「ありがとう」

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実務者研修を取得し、さらなるスキルアップへ!

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は鈴木ゆまさんです。鈴木さんは高校卒業後、すぐに特別養護老人ホームに就職し6年間勤務。名古屋への転居を機に介護老人保健施設に転職し、現在は実務者研修にチャレンジしています。「自分は介護に向いていると思う」と語る鈴木さんに、働きながらキャリアアップする方法について話を伺いました。

鈴木ゆまさん(24歳)

2024年2月~ 実務者研修受講中/名古屋校
2024年2月 介護老人保健施設に転職

おばあちゃんっ子、介護の道へ

藤井:鈴木さんは高校卒業後すぐに特別養護老人ホームに就職されたんですね。介護の道に進んだきっかけは何ですか?

鈴木さん: 私は4人兄弟の長女で、経済的な理由から進学ではなく就職を選びました。曾祖母の影響も大きいです。曾祖母に育てられた私は、介護が必要になった曾祖母を見て何か役に立ちたいと思ったんです。ただ勉強するよりも実際に働いた方が技術が身に着くのではないかと思い、就職を決めました。

小さい頃の鈴木さんと曾祖母のセイさん

藤井:高校3年生で介護職になると決めたわけですが、ご家族の反応はいかがでしたか?

鈴木さん: 介護業界への就職は家族の勧めもあったんです。進路を決める時期にちょうど曾祖母の介護が重なり、家族からも「卒業後の進路を決めてないんだったら、介護もいいんじゃない?」と。
中学生の頃に介護施設で体験実習したことがあったので、介護施設で働く人のイメージはなんとなくできていました。当時はとにかく曾祖母の介護をしたい一心で就職した感じです。

介護の仕事って奥が深くて楽しい

藤井:特養での6年間はどうでしたか?

鈴木さん: 最初は覚えることだらけで、日々の業務をこなすのにいっぱいいっぱいでしたね(笑)。あまりに大変で、仕事がイヤだとか抵抗感を抱く暇もなかったです。
まずシフトに慣れることが大変でした。特養では、早番、日勤、遅番、夜勤などのシフトがあり、日によって出勤時間や業務内容が全然違うんです。シフトが変わるとその日の勤務の流れも変わるので、毎日同じ業務をすればいいというわけではありません。それを覚えるのが大変でした。

藤井:特養だと利用者さんの数も多いですし、たくさん覚えることがありますよね。

鈴木さん: 全体で80名、ワンフロア約30人の利用者さんがいて、一人一人の状態を把握するのには苦労しました。それこそ最初は、顔と名前を覚えるところからでしたが……。でもそのうちコツをつかんだんです。ただ覚えようとするのではなく、コミュニケーションを取りながらだとすんなり覚えられるんです。

藤井:コツを見つけたんですね。大変でも辞めずに続けられたのはなぜだと思いますか?

鈴木さん: 利用者さんと話すのは楽しいですし、ケアをしたときに「ありがとう」と感謝してくださるのが何よりの喜びなんです。それが私の原動力になっています。今では「自分はこの職業に向いている」とさえ思います。
もちろん辛いこともありますよ。愚痴が出ることもあります。でもそういった辛さを差し引いても「介護は楽しい」と思えますね。

ある日の仕事内容
ある日の仕事内容

実務者研修で得た“新たな発見”

藤井:今回、実務者研修を受講しようと思ったきっかけを教えて下さい。

鈴木さん: この道でもっとがんばっていくために取ろうと思いました。実は昔「保育士になりたい」という夢を持っていたんです。経済的な理由で高卒で就職したけど、お金を貯めて進学して保育士資格を取りたいと思っていました。でも特養で働くうちに自分には介護が向いてるなと思って、ここまで来たんです。これからは、この道をもっと極めたいと思っています。

藤井:素敵ですね!実務者研修を受講してみていかがですか?

鈴木さん: 6年間の経験があるにも関わらず、改めて勉強してみるとこれまでやってきたことが必ずしも正解でなかったり、もっと良い方法があったりなど、新たな発見が多いですね。すごく勉強になっています。

藤井:具体的に、どんな発見があったんですか?

鈴木さん: たとえばコミュニケーションの取り方で、これまでは利用者さんに食事や入浴を促す時「~しましょうね」と声かけしていたのですが、これだと利用者さんに選択肢や決定権がないんですよね。利用者さんは「はい」と言うしかないですから。まして職員からそう言われたら、なおさら「いいえ」とは言えなくなるじゃないですか。
利用者さんにもその時々の体調や機嫌の悪い時や、気分が乗らない時もあるはずです。「いいえ」と言えない声かけはフェアじゃないと気づいたんです。職員の都合だけで利用者さんに動いてもらうような声かけは、良いケアとは言えません。

藤井:ではそんな時は、どう声かけをしたらいいのでしょう?

鈴木さん: 例えば「~してみませんか?」という声掛けの仕方はどう?と教わりました。一見、あまり違いはないようにも思えますが、相手が自分の意見を言いやすい声かけをするのがポイントなんです。小さなことの積み重ねが利用者さんの権利や自由を守ることにつながるんですよね。「どんな言葉を選ぶか」、たったそれだけなんですが、大切なことだと学びました。

藤井:すごく勉強になりますね!

鈴木さん: 実務者研修で学ぶことは本当に奥が深いです。研修に参加する前は自分に自信があったんです。「6年経験してきているし、大丈夫だろう」って。それがいざ学び始めると目からウロコなことばかりで……。コミュニケーション一つとっても、経験だけではなく知識や技術もとても大切だと痛感しました。思い切って実務者研修にチャレンジして本当によかったです。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

プライベートでの幸せも求めて…新たな土地で転職に成功

藤井:鈴木さんは山形から名古屋へ引っ越しされたとのことですが、何か理由があったんですか?

鈴木さん: 実は近々結婚する予定で、それに合わせて引っ越してきました。

藤井:おめでとうございます!名古屋という新しい土地で就職先を探すためにカイゴジョブアカデミーに問い合わせてくださったんですね。希望に近い転職先が見つかりましたか?

鈴木さん: 新しい土地で違う仕事するのも大変かなと思って、できれば特養が良いですとお伝えして色々探していただきました。結局老健に転職したのですが、見学に行ったときの印象がとても良かったので決めました。

藤井:どんな施設なのか、実際に見学できるとイメージが湧きますよね。

鈴木さん: 自分に合うか合わないかは、人から聞くだけではなく自分で足を運んで確かめたいですよね。入職前に一度職場を見ていたら安心できますし。介護施設へ就職するにあたって、不安や心配があるときは、小さなことでもいいので、担当者に相談するといいと思います。

藤井:最後に、今後について教えてください!

鈴木さん: 一般的には実務者研修や介護福祉士といった資格取得や、ケアマネジャーや管理者といったキャリアアップの道がありますが、私は今まで通り利用者さんのために働きながらまずは自分の家庭を持ちたいです。温かい家庭を築いて、もっと仕事に打ち込める環境を作っていきたいです。キャリアアップはそれからでも遅くはないと思っています。

インタビューを終えて

すでに特養で6年のキャリアを持つ鈴木さん。新しい職場では実務者研修を受講し、介護福祉士の資格取得を目指しています。研修では、これまでの経験に加えて、さらに知識や技術を積み上げ、着実に学んでいる姿が印象的でした。鈴木さんのように、転職で心機一転、キャリアアップを目指すのも手。介護施設への就職や転職に当たって「どんな職場なのだろう」と不安を持つ人も多いと思いますが、どんなことでも担当者にどんどん相談するのが成功の秘訣だと思いました。

構成、執筆:秦佐起代

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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