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50代で営業職から介護施設のオープニングスタッフとして転職!「いくつになっても働ける介護の魅力に気づいた」

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は仲山欽也さんです。長年勤務してきたお菓子問屋が廃業することになり、新たなキャリアに介護職を選択、初任者研修を取得されました。介護職に決めたのは高齢になっても働き続けられることが魅力的だったからだそうです。

仲山 欽也さん(51歳)

2023年6月~9月 介護職員初任者研修/天王寺校
2023年10月 有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

過去に一度、介護への転職を考えた

藤井:まずはこれまでのお仕事について教えてください。

仲山さん: 大学卒業後お菓子の卸会社に入り、28年間勤務していました。小売店をまわるルート営業をしてまして、静岡や三重、広島県を中心にクッキーやおかき、水ようかんなどを卸していました。

藤井:長年ご勤務されたのですね。しかし廃業されてしまったとか。

仲山さん: はい、2023年の8月に廃業が決まり、引き継ぎ先の問屋さんから「来ないか」と声をかけていただきました。ただこの年齢で今後も長く働くことを考えると、そろそろ違う職種のほうがいいだろうと思いまして。一般的に定年と言われる年になっても働き続けられるような仕事と考え、介護職にいきつきました。

藤井:そこで介護職という考えが出てきたのはなぜだったんでしょうか?

仲山さん: 実は10年ほど前に一度介護職への転職を考えたことがありまして……。介護職が足りていないことやケアマネジャーという仕事があることも耳にしました。しかしその時は思いきれなかったんです。その後、介護の仕事をしていた実姉と義兄から話を聞く機会があり、「楽ではないがこれからの仕事としては良いのでは」とのアドバイスもあり、その言葉に後押しされました。

大きかったキャリアパートナーのアドバイス

藤井:介護への転職を決められてから、どう行動されましたか?

仲山さん: 6月に廃業することを知り、退職までの猶予が2か月ありました。介護職には資格が必要ということはなんとなく知っていましたので、その間に資格を取って、8月以降に転職しようと考えました。

藤井:初任者研修はいかがでしたか?

仲山さん: 久しぶりの勉強でしたが、とても楽しかったです。自分のために勉強できるし、同じ目標に向かってみんなで協力しながら進められて良かったですね。先生たちもわかりやすく教えてくださる方ばかりでしたし、厳しい現実もしっかり伝えてくれて親身になっていただきました。

藤井:特に印象に残っていることはありますか?

仲山さん: ある先生から「介護には色々な仕事があるから、つらいな、合わないなと思っても、ほかで働ける場所があるはずだからあきらめずに挑戦してほしい」という話があって、希望をもらいましたね。

藤井:仲山さんは前職を続けながら資格を取られましたが、先に勉強しておいてよかった点はありますか?

仲山さん: 先に学ぶことで自分にできることや介助の仕方をある程度知っていたので役立ちました。学ばなければ怖くて何にもできなかっただろうし、実際にできることもすごく少なかったんじゃないかと。できないなりに知っているだけで全然違うと思いました。就業先を選ぶときもクラスメートに介護で働いている人がいたので、とても参考になりました。

藤井:カイゴジョブアカデミーのキャリアパートナーには色々相談できましたか?

仲山さん: 自分がどんなところで働きたいかなどが漠然としていましたが、大きな会社でOJT(日常の業務に就きながら行われる教育訓練)がしっかりしているところ、正社員で応募した方が良いなど、相談しながら絞り込んでいきました。就職を決めた有料老人ホームもキャリアパートナーさんのおすすめのところで、自分でも良いと思ったので決めました。履歴書の書き方など具体的なアドバイスもいただいて、大変助かりました。

藤井:有料老人ホームが良いと思ったポイントは、何だったのでしょうか?

仲山さん: 利用者さんの人数が多すぎずちょうど良いこと、施設も大きすぎないのでコミュニケーションが取りやすいことなどです。自分では5~6人とかもっと少人数のところが良いのではと思っていましたが、キャリアパートナーさんから「逆にそういうところは教える人がいなかったり、1人休んだらお休みが取れないこともあるので、それなりに人数のいるところの方が良いですよ」とアドバイスをいただきました。確かにその通りだと思いましたが、かといって大きすぎると状況把握もしづらいし、初めての仕事ではハードルが高いと。今でもベストな選択だったと思っています。

藤井:ご勤務先はどんなところですか?

仲山さん: 2023年の9月にオープンしたばかり有料老人ホームで、利用者さんが徐々に増えている感じです。オープニングメンバーは自分含め6人いて、そのあと新たに5人入りました。オープニングメンバーにはベテランの方と未経験の方がいて、自分だけが未経験者じゃなかったのも嬉しかったです。向上心と責任感のある方ばかりで、とても親切に教えてもらっています。失敗しても責めず、「無理しないで頑張って下さい」と言ってくれる環境なので、とても働きやすいですよ。

仕事内容
ある日の仕事内容

排泄介助の考えが変わった先輩の教え

藤井:ご転職されて毎日のお仕事はいかがですか?

仲山さん: 楽しくやっています。2か月目から夜勤も始まりました。最初は不安でしたが反省を活かしながらやっています。看護師さんとペアなので安心感もあります。頼れる先輩がいるというのは気持ち的に全然違いますね。

藤井:体力面が気になる方も多いと思いますが、その点はいかがですか?

仲山さん: 私も腰痛とか筋肉痛とか、重労働というイメージはありました。ある程度想定していたので、転職前から少しずつ腕立て伏せやスクワットを始めて、資格の勉強をしながら体力をつけていました。そうやって少し準備しておくだけでもだいぶ違うと思います。といっても私も最初の3週間は筋肉痛になりましたが(笑)。

藤井:排泄介助などはいかがですか?

仲山さん: 転職前は「できるかな」と不安でしたが、実際には1週間くらいですぐ慣れました。先輩から「便の様子は健康のバロメーターだから、血便が出ていないか、ちゃんと消化されているか、何かおかしかったらすぐ相談しないとだめだよ」と教えていただいてからは考え方も変わりました。命を預かる仕事ですし、今では汚いとか臭いとか全く思わないです。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:介護業界の収入面については、どうお考えですか?

仲山さん: お給料が低いと言われていますが、それほど少ないとは思いませんでした。例え少ないスタートでも1年経てば昇給があり、ボーナスをしっかり出してくれるところも多いので、キャリアアップすれば増えていくと思って割り切っています。

藤井:今のお仕事のやりがいや楽しさはどんなことでしょう?

仲山さん: 困っている利用者さんを助けることができることです。意識がない方もいらっしゃいますが、お風呂では気持ちよさそうだなと感じ取れたり、よく寝てくださったりします。最初はきつく当たってくる利用者さんでも徐々に打ち解けてくれますし、そういう時にもやりがいを感じます。

藤井:今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

仲山さん: 目標は健康でいること。職場ではスキルアップしてもっと色々なことに対応できるようになりたいです。半年か1年で実務者研修をとって、どんどん経験を積んでいきたいです。
カイゴジョブアカデミーのサポートがあったおかげでスムーズに物事が進み、就職までわかりやすく導いてもらえました。就業後も話を聞いてくれたキャリアパートナーさんには感謝しかありません。みなさんもぜひ頼って欲しいと思います。

インタビューを終えて

とても穏やかな語り口で、話し上手な仲山さん。どんな人とも割と打ち解けてしまうということ、就業までの筋トレのお話からもストイックで実直なお人柄なのではと推測します。仲山さんのように50代からの転職も、介護の資格を取ることで、介護職での選択肢も広がりますね。

構成、執筆:岩本亜矢子


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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