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もっと利用者さんと関わりたい!送迎ドライバーから介護現場に転職した女性が感じた「介護の楽しさ」とは

更新日:

初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役はM.Hさんです。障がい者向けデイサービスの送迎ドライバーをされていましたが、「もっと現場で利用者さんと関わりたい」という思いから初任者研修を取得しご転職されました。利用者さんとお話しているときが1番楽しいと感じるそうで、現在は住宅型有料老人ホームとグループホームのWワークで生計を立てていらっしゃいます。違う環境に身を置くことで、仕事だけれど息抜きにもなっているとお話しくださいました。

M.Hさん(59歳)

2022年11月~2023年1月 介護職員初任者研修(短期コース)/布施校
2023年1月 住宅型有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

障がい者向けデイサービスの送迎ドライバーから転職

藤井:まずはこれまでのお仕事経験について教えてください。

M.Hさん: 食品関係のパートや運送ドライバー、アパレル関係の倉庫内作業などをしてきました。一番最近では障がい者向けデイサービスの送迎ドライバーをしていて、もっと現場で利用者さんと関わりたいと思って転職を考えました。

藤井:デイサービスの送迎ドライバーになったのはどんなきっかけがあったんですか?

M.Hさん: 車を運転するのが好きなので、ドライバーの仕事を探していたときに偶然目に入ったんです。年齢的にも荷下ろしがある仕事は難しいと思ってたのですが、送迎ドライバーならできるかなと応募しました。施設には小学生や中学生、高齢者の方もいてとても楽しくて、配膳したりお話する時間も経験して「もっとやってみたい」と介護へのチャレンジスイッチが入りました。

藤井:それで介護の仕事を探されたんですね。

M.Hさん: まずは資格を取ろうと思いました。求人を自分で見てみても資格があったほうが就職しやすいと感じたので。でも本当に自分にできるのかな、という不安もありました。

藤井:介護にはネガティブイメージを持つ人も多いと思いますが、そういうことも含めての不安でしょうか?

M.Hさん: そうですね、特に排泄介助なんて絶対できないと思ってましたし……。でも実際にやってみると「ああ、こんな感じなんだ。こうしたらいいんだ」とわかって、特に問題と感じることはなかったです。

「資格は一生もの」という友人の言葉

藤井:いくつかある学校の中から、カイゴジョブアカデミーを選んだ理由は何だったんでしょうか?

M.Hさん: 介護職をしている友人の紹介です。その友人から「介護職やってみたら?」とおすすめもされていました。資格があれば給与も上がるし、「資格は一生ものだよ」という話も教えてもらいました。

藤井:初任者研修の授業で印象に残っていることなどはありますか?

M.Hさん: 専門用語がわからなくて、授業は正直わかりにくかったですね。講師の先生によってはわかりやすい人もいたんですが、私が全くの素人だったので頭に入ってこないこともよくありました。要点を細かく説明してくれたらもっとわかったのかなと思います。

藤井:介護技術や演習などはいかがでしたか?

M.Hさん: そこは特に難しくなかったです。おむつ交換の演習とかも育児経験があるので「ここをこうしたらずれない」とかは感覚でわかりました。

藤井:子育て経験は介護に活きますよね。就職先に有料老人ホームを選んだ理由はなんですか?

M.Hさん: 本当は障がい者施設で働きたかったのですが、紹介先がかなり遠くになってしまうということで、今回は有料老人ホームに決めました。決め手は自宅から近いことと、長期間働けそうだったからです。

藤井:専任のキャリアパートナーがついたことで良かったことはありましたか?

M.Hさん: 実はこちらの都合でやり取りは最小限にしてもらったんです。仕事の流れとか覚えないといけないことがたくさんあって、精神的にあまり余裕がなくて……。キャリアパートナーさんにはそういう状況を汲み取っていただいた中で進めてもらったので色々と助かりました。

藤井:お仕事のほうはいかがですか?夜勤などはありますか?

M.Hさん: 今は非常勤のパートという形で働いているので、夜勤はありません。夜勤ができないと正社員になれませんが、体調を崩してしまいそうだったのでまだやっていません。実はグループホームでも働いていて、ダブルワークしているんです。収入面のこともありますが、いろんな現場を経験したいと思って有料老人ホームが週に3~4日、グループホームは週2日という感じでやっています。

藤井:グループホームではどんなお仕事を?

M.Hさん: グループホームは有料老人ホームと違う雰囲気で、まったりしているんです。息抜きの場所というか、仕事ではありますが自分にとってはそういう場になっています。だからといってグループホームのシフトを増やすと収入が下がってしまうので、今の状況をキープしています。

利用者さんと話しているときが1番楽しい

藤井:介護の仕事を始めてもうすぐ1年経ちますね。

M.Hさん: 介護は深すぎて、まだまだだと感じます。専門用語などもたくさんあって覚えきれていません。でも困ったときに助けてくれる相談しやすい方もいるので助かっています。利用者さんと話をしているときが一番楽しいですね。

藤井:M.Hさんはもともと人と接することがお好きなんですか?

M.Hさん: いえ、そうでもないです。一度壁を越してしまえば、という感じです。今は利用者さんとの壁を越えられてきたところかなという感じです。

藤井:同世代の方で介護職に興味がある方がいたら、おすすめできますか?

M.Hさん: すすめることはしないかも……。私自身がこの仕事をする前「介護なんて……」と引いてしまうところがあったし、やってみたからこそわかったことが多いので。まだ世の中的には介護って大変と思われているし、お給料も高いとは言えないし、自分からおすすめはしないです。聞かれたらもちろんお話はしますが。

藤井:最後に、これからの目標を教えてください。

M.Hさん: まずは実務者研修を取って介護福祉士も取りたいです。あと余裕があれば精神保健福祉士を取りたいと思っています。障がい者向けデイサービスの送迎をやっていたときに、相手のことをわかってあげられなかったり、かけていい言葉が見つからなかったりして寂しさを感じたことがあったので……。まだまだ勉強が必要です。

インタビューを終えて

介護の仕事に興味があっても排泄介助が自分にできるのだろうかと不安に感じている方はたくさんいらっしゃいます。M.Hさんのように実際にやってみたら思っていたよりも受け入れられたというお話しもよく耳にします。慣れということもありますが、それ以上に感じるものも多いのが介護職だから、奥が深い仕事と感じる方が多いのかもしれません。

構成、執筆:岩本亜矢子


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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