育児と経済的自立を両立したい!65歳以降も安定して働ける介護職を選択した40代女性のキャリアアップへの情熱
初任者研修から踏み出した一歩
「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役はK.Mさんです。保育園児を含む3人の子育て中であり、今後自立し65歳以降も安定して働けることから介護職を選びました。介護職としてのキャリアアップも視野に入れ、まずは初任者研修を取得し訪問ヘルパーから経験を積んでいきたいとお話してくださいました。
2023年8~9月 介護職員初任者研修(短期コース)/梅田校
2023年9月 訪問介護事業所に就職
記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)
将来性を見据えて介護職を考えた
藤井:まずはこれまでのお仕事経験について教えてください。
藤井:福祉関連の仕事経験がおありなんですね。
K.Mさん: 保育園児がいるので、自転車でいける距離で扶養範囲内で働ける仕事を探していて見つけました。障がい者の方にエクセルやワードといったパソコンスキルを教える仕事でした。実は母が障がい者の方を対象に絵を教える先生をしていたので、小さいころから障がいがある方と関わることも多くて抵抗はありませんでした。
藤井:そこから介護職に転職しようと思ったきっかけは何だったんでしょう?
K.Mさん: 実は介護がしたいというわけではなかったんです。まだ子どもが小さいし、離婚する予定なので、この先長い目で見て、安定して働き続けることができる仕事って何だろうと考えたら看護師かなと思いました。でも看護師はなれるまでに時間がかかるので、介護の世界ならすぐいけるかなと。さらに資格を取っておけばプライベートでも役に立ちそうだし、たくさん選択肢をもっておくという意味で資格の勉強をしてみようと思いました。
介護職ならステップアップしていける
藤井:介護は自分次第で長く働けるところが魅力的だったんですね。
K.Mさん: 体力的な面もありますが、それ以上にキャリアアップできそうだと思いました。経験を積めばケアマネジャーや管理者といった道もあり、体力を必要としない仕事もあるのではないかと思ったんです。
藤井:資格を取る場にカイゴジョブアカデミーを選ばれた理由は?
K.Mさん: ネットで色々調べたり資料請求したりしていて、電話が来たタイミングが良かったからでしょうか。電話をくれた方と話していたら先にお仕事の紹介をされたんです。でもこちらが資格を取りたいということを伝えたらカイゴジョブアカデミーを教えていただいて、通う段取りとなりました。
藤井:初任者研修の授業の中で印象的なことはありましたか?
K.Mさん:
資格次第でどんどんキャリアアップしていけるとわかったことです。自分のビジョンが広がって、これならやっていけるなと自信につながりました。視界が一気に広がったような感覚でしたね。
何もわからないまま通い始めましたが、「〇年経ったら〇〇の資格が取れる」とか具体的なキャリアアップの道筋を示してもらえたのが大きかったです。60歳、70歳を過ぎてもずっとヘルパーしてなきゃいけないのかなと思ってたんですが、そうでない関わり方とか職種があるとわかったので長く働けるなと感じました。
藤井:K.Mさんにとっては短大以来の学びの場だったと思いますが、いかがでしたか?
K.Mさん: 学校はとても楽しかったです。クラスメートは20人くらいで皆さんに良くしてもらいました。色々な年齢の方がいらっしゃいましたが、和気あいあいとした雰囲気でしたよ。専業主婦業が長かったので、これから社会に出ていくんだ、とわくわくした気持ちになりました。
藤井:実際に学ぶことによって、以前と介護の印象は変わりましたか?
K.Mさん: 正直なところ、もともと持っていたネガティブな印象はあんまり変わることはなかったです。まだ仕事を始めて日も浅いですが、今までぶち当たってこなかったようなものとぶち当たるんだろうなという恐ろしさは、今も変わっていないですね。ただ、なんか楽しくできそうだなということは感じました。
藤井:楽しくできそうと思ったのは、どういうことからですか?
K.Mさん: 先生方に「とにかく自分で解決できないこと、困ったことは、すぐに相談すれば良い、自分で解決しようとしなくて良い」と言われていたので、就職先の方にぶっちゃけて相談して、自分のことをわかっていただいているのでやっていけそうというイメージが湧きました。
藤井:就職先はどのように決められましたか?
K.Mさん: キャリアパートナーさんにいくつか紹介していただいて、面接に行って印象が良かったので決めました。初めての世界だしとりあえず行ってみないと何もわからないと思っていましたし、キャリアパートナーさんにも推薦していただいたので、飛び込んでみよう!という気持ちでしたね。
藤井:キャリアパートナーが付いたことによって、良かったと思った点はありますか?
K.Mさん: 子どもがいて毎日せわしないんですが、自分で探さなければいけないところを代わりに探していただけたのは効率的で助かりました。自宅から近いこと、休みやすいことがとにかく優先ポイントだったので、その条件に合った就職先に絞って紹介していただけました。今の職場は同じ経験をされてきた方が多いので、急な休みにも対応してくださって助けていただいています。
将来のための経験値になればいい
藤井:訪問介護というと介護の経験がない方にとってはハードルが高いとも取れますが、お仕事はいかがですか?
K.Mさん: 私も最初は少し抵抗がありました。でも経験しておいたほうが将来的にいいのかなと思ってがんばってます。ただシングルマザーとして正直訪問ヘルパーで良かったのかなと思っていることはあります。訪問ヘルパーは時給が発生するのは稼働時間だけで、移動時間や待機時間に時給は発生しないんですよね。施設勤務なら例えば9時から17時で勤務時間で給与が発生するので、そこは想像と違いました。まだ経験が浅くて生活介助しかできていないので、これから身体介助や重度の方の介助もできるようになればまた違ってくるのかなとは思います。
藤井:育児経験は仕事に役立っていると思いますか?
K.Mさん: 食べものをこぼしているのも気にならないし排泄介助も抵抗がなかったので、そういう部分では役に立っていると思いますね。食事を柔らかくしたり小さく食べやすくしたりするのも喜んでいただけるので、「生きることを支える」という意味では同じだと思います。
藤井:お仕事を始めたばかりですが、今の時点でやりがいや楽しさは感じますか?
K.Mさん: まだ大した経験はないですが、日々、色々な方と関わることが今は楽しいです。自分も優しい気持ちになれるし、こちらがテンション高めに接すると相手からも返ってきたりして楽しいですよ。やる前は不安でしたけど、案外自分に合っているのかなと思います。今までにない感覚ですね。体力的にも思っていたよりきつくは感じていないです。
藤井:同世代の方で、介護に転職をしてみようかなという方がいたらお勧めしますか?
K.Mさん: お勧めしますね。長い間働けるし、事務職よりも多少お給料が良いこと、将来性があるのも良いと思います。
藤井:最後に、今後の目標があれば教えてください。
K.Mさん: まずは実務者研修、次に介護福祉士と、段階的に頑張って取得していこうと思っています。
インタビューを終えて
子育てで多忙な中、新しいことにチャレンジしたばかりのK.Mさん。明るくご自身の言葉で質問に答えてくださいました。K.Mさんのように、その方にマッチした働き方や勤務先を探してもらえるのはキャリアパートナーの強みです。状況が変わったらそれまでの経験も活かせて、違う働き方の選択肢が多いのも介護職ならではの強みですね。
構成、執筆:岩本亜矢子
「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
K.Mさん: 短大卒業後に営業職に就き、その後事務職に転職し10年ほど勤めました。出産を機に退職し、その後は12年ほど専業主婦をしていました。2年ほど前からはパートで障がい者就労移行支援の仕事をしています。