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「以前は敬遠した介護の仕事、でも今は…」責任ある仕事を求めて派遣社員から心機一転、20代男性の内なる思い

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は星里颯一さんです。派遣社員として働いていましたが、責任ある仕事をしたいと考え転職を決意。漠然とした転職活動から行きついたのが福祉の仕事でした。ネガティブイメージだった福祉が、初任者研修を取得し仕事をすることでポジティブに感じるようになったそうです。

星里 颯一さん(26歳)

2023年9月~12月 介護職員初任者研修/天王寺校
2023年10月 障がい者施設に就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

派遣社員はあくまで派遣、責任ある仕事を求めて

藤井:まずはこれまでのお仕事経験について教えてください。

星里さん: 大学を中退してから、携帯電話ショップと電話オペレーターの派遣社員として働きました。当時は職場の選択肢などを全く理解しておらず、安易な考えで自宅近くの会社に応募して就職したのが派遣会社だったんです。派遣先の希望職種は出せたので、中高で慣れ親しんだパソコン関係の職種を希望しました。

藤井:パソコンがお好きなんですか?

星里さん: もともと好きでよく使っていました。性格上、大人数よりも少人数を好むこともあり、部活動は人数が少なかったボランティア部に所属していました。

藤井:ボランティア部ではどんな活動を?

星里さん: ボランティア活動を行うだけでなく、勉強として福祉を学ぶことにも力をいれており、その時に福祉用具専門相談員と同行援護の資格を取得しました。

藤井:高校生時代に福祉介護系の資格を取得されていたんですね。派遣会社を退職しようと思ったきっかけはなんでしょうか?

星里さん: 派遣だとあまり責任のない仕事が多く、せっかく働くならもっと責任のある仕事をしたいと思ったからです。工業高校だったのでものづくりの分野にチャレンジしようと思ったのですが、恥ずかしながら何を作りたいというのはなく、「工業=ものづくり」くらいの単純な発想でした。求人を見てみましたが未経験での募集はほとんどなく、ご縁がないので諦めました。

身近な人が要介護状態になることで変化が

藤井:そこで考えたのが福祉だったのですか?

星里さん: 高校で資格も取ったし、友達からも「福祉の仕事に向いてそうだよね」とよく言われていたので頭に浮かびました。実は最初の仕事選びのときも選択肢にはあったのですが、ネガティブなイメージがあったことや20代前半で介護職になることへの周りからの見られ方が気になってやめたんです。

藤井:ネガティブなイメージというのは、何か原因になるようなことが?

星里さん: 中学のときの職業体験で、特別養護老人ホームに行った友達から聞いた話が原因といえば原因でしょうか。おむつ交換とかの身体介助は力仕事だし本当に大変と聞いて……。でもどの仕事も大変だと思ったし、正社員としてしっかり働けるならありだなと思いました。そんな時に祖父母が同時に要介護になってしまい、介護サービスを受けるようになりました。ケアマネジャーや訪問看護、訪問介護の方たちと関わるようになり、身近でその姿をみることで仕事の選択肢として現実味を帯びてきました。

藤井:それでお仕事探しにとりかかったんですね。

星里さん: まずは近場で仕事を探そうと思いました。求人を探していたらカイゴジョブアカデミーを見つけて、申し込みました。

藤井:専任のキャリアパートナーがついたことでよかったことはありますか?

星里さん: 福祉業界は介護と障がいがあり、介護の中にもサービスの種類が多く範囲が広いですよね。そういったこともまったく分からない状況でしたので、自分にどんな仕事が合うのか相談できたし、向いてそうな求人を絞り込んだうえで紹介していただいたのでとても助かりました。

藤井:いまの職場に決めたポイントは何でしょうか?

星里さん: 見学して雰囲気が良かったこと、自宅から近く、夜勤がない日勤帯だけの勤務だったので良いなと思いました。

藤井:現在、初任者研修を受講中ですが、印象に残っていることはありますか?

星里さん: 福祉分野の事業種類の多さです。色々な働き方、事業種類があるとわかったので安心につながりました。例えばもし特別養護老人ホームに就職して夜勤が苦手だなと感じたら、介護業界を辞めるのではなく夜勤のないデイサービスに転職するとかそういったことです。

利用者さんの日々の変化が、やりがいにつながる

藤井:まだ転職されて間もないですが、お仕事のほうはいかがですか?

星里さん: 派遣社員のころは、お客様からお問い合わせをいただいてもテンプレート通りの対応をすれば良かったのであまり応用力は必要ありませんでした。しかし福祉の現場は利用者さんに毎日変化がありますので、日々勉強です。職場環境もいいし先輩方も優しいです。失敗しても叱責せずに、どうすればいいのかを必ず一緒に考えてくれてフィードバックしてくれます。

藤井:接客業のご経験は今のお仕事に役立っていると思いますか?

星里さん: もともと人と話すのは好きですし、活きている部分はあると思います。これは経験からですが、接客業をしていると、人の悪いところが見えてしまうことがあります。電話オペレーターのときも、お客様は困っているから電話をかけてくる訳ですが、中には場違いなクレームもたくさんありました。誰でも人の怒っている姿は見たくないと思うんですが、色々な方がいて、人としてどうなんだろうと感じることもありましたね。今の職場には「人のために何かしたい」と考える人たちが集っているので、優しい方ばかりで人間のいい部分を見られている気がします。

藤井:転職して生活に変化はありましたか?

星里さん: これまではシフト制で勤務時間帯がバラバラでしたが、今は定時での勤務なので生活リズムが安定し体調も良くなりました。

藤井:これからの目標や挑戦したいことはありますか?

星里さん: まだ担当の利用者さんがいないので、担当につけられるようにがんばります。担当を持つということは、ご家族とのコミュニケーションも含めてですので責任は大きくなりますが、やりがいも大きくなると思っています。あとは初任者研修を無事修了して、介護福祉士も取得したいです。

インタビューを終えて

派遣社員という立場から責任を求めて転職を決意してから、紆余曲折ありながらも身近な人の要介護状態によって、福祉の仕事へ大きく舵を切った星里さん。ネガティブな福祉を仕事にするまでのお話は、素直な気持ちを隠さずにお話いただき、真摯な姿を感じました。福祉の業界ではとても若い世代である20代ですが、一度、違う職種を経験することで、見える景色も変わってくることも星里さんのお話を通じて、再確認することができました。まずはチャレンジすることも、ひとつの手だなと思いました。

構成、執筆:鈴木純子


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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