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こんなに幸せな気持ちになれる仕事があったのか―長年製造業だった女性が感じた“介護職の知られざる一面”

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役はM.Kさんです。10年以上製造業に携わっていましたが、今後を見据え転職を決意しました。介護業界でやっていくか迷っていたそうですが、初任者研修の講師からのある言葉に背中を押され、介護業界に飛び込みました。今は「こんな幸せな気持ちになる仕事があったのか」と思うほど良い仕事に出会えたとお話してくださいました。

M.Kさん(51歳)

2023年8~9月 介護職員初任者研修(短期コース)/新大阪校
2023年9月 特別養護老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

介護に興味がわかなかったら別の仕事を探そうと思っていた

藤井:まずはこれまでのお仕事経験について教えてください。

M.Kさん: 学校卒業後、事務仕事をしていました。結婚、出産後は製造業が多かったです。細かい作業が性に合っていたようで、長く続けました。

藤井:製造業から転職しようと思われたのは?

M.Kさん: 14年ほど働いてきましたが体力面などでつらくなってきて、転職するにも年齢や体力面含めて難しくなっていくと思ったので、早いほうがいいと思って決めました。

藤井:転職先に介護を選ばれたのはなぜですか?

M.Kさん: 昨年、父が癌で亡くなったのですが、わかった時には末期で、あっという間に要介護5になってしまったんです。母や妹と自分たちなりに調べながら介護しましたが、最後ホスピスに入るまでとても大変でした。母もいるし今後のためにも介護の勉強をしておけば役に立つかなと思ったのが最初のきっかけです。正直なところ、初任者研修を受けてみて興味がわかなかったら介護はやめて、製造業に戻ろうかなと考えていました。

今まで出会ったことのないタイプの人たちとの出会い

藤井:それでまずは資格を勉強してみようと思われたんですね。

M.Kさん: まだ初任者研修がヘルパー2級と呼ばれていた時代に、ママ友に一緒に取ろうと誘われたことがあったので資格の存在は知っていました。初任者研修が取れる学校を調べていてカイゴジョブアカデミーに資料請求したらすぐに連絡がきて、特待生キャンペーンのことを教えていただきました。正直な気持ちを話したら「途中で気が変わってもいくらかお支払いすれば大丈夫」とのことだったので、行ってみることにしました。

藤井:学校に行ってみてどうでしたか?

M.Kさん: 思った以上に楽しかったです。父の介護を思い出して、こうすれば良かったんだなと気づくこともたくさんありました。特待生で入ったので介護職として就職することが前提だったんですが、講師の先生に迷っていると正直に相談したら「迷っているなら飛び込んでみて欲しい。合わなかったらその時は仕方ないけど、一度やってみて欲しい」と背中を押してもらいました。
それから講師の先生も受講生もコミュニケーションが上手でさっぱりしてて、自分が今まで出会ってきた方々とは違うタイプで……、こういう方々がいる世界なら飛び込んでみたいと思いました。

藤井:もし学んでいたら、お父様の介護も違っていたと思いますか?

M.Kさん: そうですね、あんなに大変な思いをさせなかっただろうし、自分たちももっと楽に介護できたと思います。ただ父を介護したあの経験があるおかげで今の自分がいるので、後悔はしてないです。

藤井:就職先は何をポイントに探しましたか?

M.Kさん: レクができるデイサービスに興味がありました。でも入浴介助がメインと聞き、体力的な不安があったのでキャリアパートナーさんにほかのところを紹介していただきました。

藤井:専任のキャリアパートナーに色々相談されたんですね。

M.Kさん: 何もわからない業界なので、キャリアパートナーさんを信頼して色々と相談させていただきました。わからないことはお聞きして、私の適正に合ってそうなところを紹介していただいたので良かったと思います。私に本当に介護の仕事ができるのかという相談や、体力的に夜勤はできないのでそういったことも含めて色々とお聞きしました。

楽しくてしょうがない、利用者さんとの日々

藤井:お仕事を始めて2カ月ほど経ちましたが、いかがですか?

M.Kさん: それが利用者さんと接しているときが楽しくてしょうがないんです。体はとても疲れているんです。腰も痛くなるし。でもそれ以上に今までは感じられなかった喜びというか、幸せな気持ちになることが多いです。利用者さんの入浴介助中に気持ちよさそうなお顔で「ありがとう」って言われると、こちらも幸せな気持ちになれるんです。シフト勤務もそこまできついと感じないし、転職して良かったと感じています。

藤井:飛び込んだ結果、見えてきたものがあったんですね。

M.Kさん: 面接のとき「家族以外の人の排泄処理はできそうですか?」と聞かれて、「やってみないとわからないです」って答えたんです。でも今は利用者さんは他人ではなくて、排泄介助も苦じゃないんです。家族ではないし親でもないけど、とてもそれに近い感覚で……、何も抵抗を感じない自分がいます。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール
※1:なれるまでは遅番は12時から21時ですが、なれたら13時から22時です。
※2:早番はなれてきたら7時からですが、今は8時からです。早番の時は主人がお弁当を作ってくれるので、私は6時に起きます。
※3:朝の洗濯と、夜のお茶碗を洗うのは主人がやってくれます。

藤井:もし同年代の方で介護に興味がある方がいたら、おすすめできそうですか?

M.Kさん: 天職と感じる人と、無理と感じる人が分かれる気がします。だから誰にでもおすすめしたいとは思いません。でも少しでも興味があるなら、私のように「飛び込んでみて」と言ってあげたいですね。きっと肌で感じてもらえればわかると思います。

藤井:最後に、これから挑戦してみたいことがあれば教えてください。

M.Kさん: 特にないんです。「3年後に介護福祉士を取ったら」と周りから言われて考えてはいますけど、特に目標にしているわけでもないですし……。今は自分が仕事で覚えなければいけないことや、毎日の一つ一つのことが大事で、利用者さんが毎日楽しく暮らせるようにすることが先決かなと思います。

インタビューを終えて

利用者さんとの関りが毎日楽しくて仕方がないとお話してくださったM.Kさん。介護の仕事をしてみたいけど自分にできるのだろうか、体力的にはどうなんだろう、不安は尽きないと思います。何もわからないからこそ、アドバイザーの力を借りて一歩飛び込んでみると、自分でも気づかなかった適性がみえてくるかもしれません。

構成、執筆:岩本亜矢子


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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