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ずっと介護の仕事がしたかった!離婚後ダブルワークで家族を支え続けてきた50代女性の新たなキャリア

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は小高明子さんです。高校卒業と同時に地元の農協へ就職。結婚、出産、そして離婚を経て、18年間仕事を掛け持ちしながら家族の生活を支えてきました。実は介護職に興味を持ったのは小高さんが20代の頃。25年の時を経て初任者研修を取得し念願の介護職へ転職したのは、お子さんの独立がきっかけだったそうです。

小高 明子さん(51歳)

2023年2~5月 介護職員初任者研修/立川校
2023年9月 有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

ダブルワークで生活を支え続けた18年

藤井:まずは、高校を卒業してからのことを教えてください。

小高さん: 卒業後は地元の農協に就職し、金融窓口と出納関係の担当をしていました。結婚し2人の子どもの出産を経て仕事に戻りましたが、離婚しまして。生活を支えるため仕事を掛け持ちしながら18年間頑張ってきました。

藤井:その頃介護の仕事を考えたことはありましたか?

小高さん: 実は「できたらいいなー」と思っていました。地元には介護施設がたくさんあって、同級生の親や知り合いなんかもたくさん勤めていましたし、自然と興味がわきました。知人の紹介で、ある介護施設に面接に行ったこともあります。

お父様と

藤井:そうだったんですね。その時はどうなったんですか?

小高さん: 施設長さんに「お子さんがまだ小さくて大変だし、この仕事も大変だから、ある程度育児の区切りがついてからでも遅くはないよ」とアドバイスをいただいて……。自分に少し余裕ができてから挑戦した方がいいのかなと思って、そのときはあきらめました。

藤井:それはいつ頃のことですか?

小高さん: 25年くらい前のことで、ちょうど介護保険が始まった時期です。介護の資格にも興味があったのですが、確かヘルパー2級(現在の介護職員初任者研修)で受講料が8万円とかで、資格だけでも取りたいと思いましたが金額的にも厳しかったのを覚えています。

藤井:25年もの時を経て、今回介護の仕事をしようと思われたんですね。

小高さん: 子どもが2人独立したのがきっかけですね。介護で働くなら資格を取っておいたほうがより仕事もわかりやすいと思ったので、まずは資格を取ろうと思いました。

藤井:ちなみに、最初に介護職をやってみたいと思ってから25年もの間、介護職への興味がずっと続いていたんでしょうか?

小高さん: はい続いていました。なぜ続いてたのか自分でも不思議なんですけど……。ニュースなんかで介護施設での虐待の話とかたまにありますよね。そういうのを見聞きすると「そういうのはちょっと違うんじゃないかな?」と感じるんです。私一人の力ではどうにかできることではないかもしれないけど、でもどうにかできないかな、と。あとお年寄りも好きなんです。身内は早く亡くなる人ばかりで、これまであまり関わりがなくて、もっとお年寄りと関わりたい思いもあります。

介護は未知の世界、すべてが新鮮で多くの学びになった

藤井:カイゴジョブアカデミーを選んだポイントはなんでしょう?

小高さん: まずは自宅から近いところと価格が安いところをポイントに探しました。あと働きながらお休みの日に通うので、日曜日に通えること。ネットで検索して4社から資料を取り寄せ、その中で近くて日曜日に開講していて、料金も許容範囲だったのがカイゴジョブアカデミーでした。

藤井:初任者研修の授業はいかがでしたか?

小高さん: もうすべて初めて聞くことばかり、勉強になることばかりで「そうなんだ」の連続でした。介護職の前は整形外科で働いていたのですが、講師のお話を聞いていると同じ高齢の方でも介護施設にいる方とは全く違うんだなと。私の身内は早く亡くなる人ばかりで高齢者が家族にいませんでしたし、想像もできない未知の世界だなと感じました。

藤井:印象的だった授業はなにかありますか?

小高さん: 最後の実技試験のことは忘れられません。練習だと上手くできるんですが、試験になると緊張で脳がフリーズしてしまい頭から出てこなくて。他の50代の受講生の方とも「練習だとできるんだけどね」と励まし合いながら頑張りました。講師の方も授業時間をオーバーしても最後まで教えてくださって、全力でサポートしていただきました。

藤井:クラス全体の雰囲気などはどうでしたか?

小高さん: 10人もいなかったですが、20代から60代まで本当に色んな人がいました。私含めて2人が女性で男性のほうが多かったんですが、講師も女性が少なくてそれがちょっと意外でした。

昔の介護と今の介護は全く異なる

藤井:学んだことによって、介護のイメージに変化はありましたか?

小高さん: 小学生くらいの頃は、介護施設はなんとなく怖いところというイメージでした。何かを隠しているように感じられたんですよね。でも今回学んでみて、全く違うと。明るいし開かれているし、昔とは違うんだなと思いました。

藤井:就職先は何をポイントにして探しましたか?

小高さん: 自宅からの近さです。キャリアパートナーさんに色々探していただいて、就職先は自転車で10分の距離です。

藤井:キャリアパートナーがいたことで良かった点はありますか?

小高さん: キャリアパートナーさんがいてくれたからこそわかったことがたくさんありますね。例えば特養は介護度が高いから大変かもしれないけどお給料は高めなこと、有料老人ホームは自宅から近くて介護度は低めかもしれないけど、お給料は特養より低い傾向があること、などしっかり教えてくださいました。もう本当にわかりやすくて、キャリアパートナーさんが私の考えに共感してくれるのもあって、すごく相談しやすかったです。最終的にありがたいことにどちらからも内定をいただいたのですが、キャリアパートナーさんと相談して有料老人ホームに決めました。資格をとったとは言え経験もないですし、まずは有料老人ホームから始めるのが良いかな、という結論になりました。

藤井:今回念願の介護職になられるわけですが、学んでみて改めて、ご自分に介護職は向いていると思いますか?

小高さん: 訪問介護で働いている友人から「介護職やっててもおかしくない」とはよく言われてました。なのできっと合っているんだと思います。長男も、仕事で介護施設にいくことがあるみたいなんですが、「合ってるんじゃない」みたいに言ってくれました。

藤井:小高さんと同じ世代の方で、介護への転職を考えている方がいたらおすすめはできますか?

小高さん: 私はまだ介護の仕事を実際には始めていないのでイメージですが、先程も申し上げたように昔のような暗いイメージは一切なくて、今はいろんなサービスがあって、働き方も自分で選べるのがこの世界の良いところだと思います。特に初任者研修を学んでみてすごく理解が深まりました。ちょっとでも興味があるならまずは学んでみると、少し気も楽になるし先も見えてくるのではないかと思います。

藤井:最後に、今後の目標について教えてください。

小高さん: まずは仕事に慣れること、そして今後実務者研修や介護福祉士の資格を取ろうと思っています。私、ケアマネジャーも合ってるんじゃないかと思っているので、ぜひ目指したいと思っています。

インタビューを終えて

18年間ダブルワークで家族を支えてきた小高さん。お年寄りが好きな気持ち、また高いコミュニケーション能力から対人援助職が向いているんだろうなということが伝わってきました。25年前から描いてきた介護の仕事は、初任者研修で沢山の学びとポジティブなイメージを与えてくれたそうです。小高さんのように介護に少しでも興味があれば、まずは初任者研修から学んでみるのもよいのではないでしょうか。

構成、執筆:秦 佐起代


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>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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