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初任者研修での学びを家族介護に即実践!セカンドキャリアは「人のため」に尽くしたい

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は片岡美佐紀さんです。お父様を介護の末に看取られ、お母様の介護では基本をしっかり学んでできることをしたい、と介護を学ぶことを決意。工場の派遣勤務から介護職に転職されました。初任者研修を受講したことでお母様の介護にも変化があったとお話くださいました。

片岡 美佐紀さん(54歳)

2023年6月~7月 介護職員初任者研修(短期コース)/名古屋校
2023年7月 住宅型有料老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

家族介護の経験から介護職に興味が

藤井:まずは、介護職に就く前のお仕事について教えてください。

片岡さん: サービス業を主にやってきまして、美術館やホテル、直近では工場で派遣社員として働いていました。でもこのご時世で、工場が移転したり半導体が入らなくなったりの理由から派遣切りが起きてきたので、転職活動しようと思い介護職を考えたんです。

藤井:介護職に興味を持ったきっかけはなんだったんでしょうか?

片岡さん: 10年前に父が脳梗塞になりまして、要介護5で、病院や施設に入れるのではなく私が自宅で父の介護をしたいと家族に申し出ました。父とはけんかも多くよく反発しあう仲でしたが、しゃべれない、食べられない、動けない父を見ているとなんだか申し訳なくなってしまって…。私が介護することは他の家族に反対されましたが、家族でいることが幸せだと思っていたんです。見よう見まねで自分流に介護をしていたんですが、看取ったあとに色々と後悔が残りまして。2年前には母も脳梗塞になり、介護について一度ちゃんと勉強したいと思ったのがきっかけです。

藤井:お母様も脳梗塞になられたんですね。片岡さんが介護されているんですか?

片岡さん: はい。母のことは、父のときの経験を踏まえてしっかり介護してあげたい思いました。要支援2で比較的軽いのですが、平日は私の姉、週末には私が見る、と分担しています。これまで介護について勉強したことがないので、この機会に基本をしっかり学んでみようと。あとは、もし父と同じような方がいたら穏やかに過ごせるようなお手伝いもできたらいいなと思って、いっそのこと介護の仕事をしてみようかなと考えました。

藤井:そんな時にカイゴジョブアカデミーに登録されたんですね。

片岡さん: 介護施設の求人情報を見てみようと思ってネット検索していて、カイゴジョブアカデミーを見つけました。夕方5時以降は連絡できないところが多い中、カイゴジョブアカデミーの担当さんは「仕事の後でも大丈夫ですよ」と快く対応してくださったので、無駄なくトントンと事が進みました。働きながら探している身としては、仕事が終わってから連絡を取りたいのでありがたかったです。

藤井:未経験の業界に進むことに不安はなかったですか?

片岡さん: 少し躊躇はしました。でもカイゴジョブアカデミーのキャリアパートナーの方がすごくお話が上手で、学校に行ってみたい、就職もしてみたい、と思わせてくださったので、後押しされて決めた感じです。

初任者研修の受講で、気持ちも体も楽に

藤井:初任者研修の授業で、勉強になったことや印象的だったことはありますか?

片岡さん: たくさんあります。「ダメですよ」ではなく「どうされましたか?」と声掛けをすること。相手の行動のなかで、自分の意志ではなく病気によってそうなっているかもしれない、と考えること。親であろうが、長年生きてこられた方々に対してやってあげることがすべてではないということ。自分でやれることは伸ばして引き出すことも大事ということですね。そういったことは、今までの自分の認識とは全く違っていましたし、ものすごく腑に落ちて自分の心に刻まれました。

ある1週間のスケジュール

藤井:それらを学んだことで、片岡さんのなかで何か変化はありましたか?

片岡さん: 母がどうしたいのかをちゃんと聞くようになりました。それまでは「良くなってほしい!」という思いが強すぎて、退院してきてからもリハビリを強要したこともありました。でも、そうではないことがよくわかりました。体調や様子を見て、時にはシルバーカーや車いすを使うなど、状況次第で変えることもするようになったし、午前中動いたから午後は休もうかとか配慮ができるようになりましたね。姉と分担して介護をしているので、姉にも伝えて同じようにやってもらっています。

藤井:学んだことを、お母様の介護で実践されたんですね。

片岡さん: 学校で習う身体介助の技術は習得するまで時間がかかると思うんですが、心のことや言葉かけのところはすぐに実践できることなのでとても役立っています。仕事上でも母に対しても、頭ごなしに「ダメでしょ」と言わなくなりました。「尊厳を傷つけることはしない」ことを心がけています。

藤井:片岡さんの対応が変わったことで、周囲の変化はありましたか?

片岡さん: ありました。家族間でお互いにイライラすることがなくなって、ぶつかることもなくなりました。姉妹でも考え方が違って、私はやっていあげたい思いが強いのですが、姉は自立を促すタイプ。それでもお互いに助け合って穏やかに日々生活できているなと感じます。

藤井:お母さまとの関係性や、反応の変化は感じますか?

片岡さん: とても感じます。母はブスっとしている顔がなくなりました。声掛けでも「できないところは助けるからね」と言うと、自分で頑張ろうとしてくれるようになりました。安心感も違うのかもしれないですね。

仕事内容

藤井:初任者研修を受けられたことで、実生活にとても役立っているんですね。受講中は楽しく過ごせましたか?

片岡さん: クラスには色々な職種や経験や思いのある方が参加されていてすごく楽しかったし、仲良くなりました。楽しい学校生活が送れて、本当に良かったと思います。

藤井:カイゴジョブアカデミーのキャリアパートナーの存在はどうでしたか?

片岡さん: 私は結構迷うタイプなのでたくさんあるとなかなか先に進まないのですが、キャリアパートナーさんが就職先の候補を厳選して紹介してくださったので、スムーズに決まりました。1社落ちたんですけど、すぐにほかをみつけてくださって大変助かりました。

人のために何かやる、ということ

藤井:今後、セカンドキャリアとして介護職を考えている方に介護職はおすすめできますか?

片岡さん: 体力の有無や収入面も大切ですが、人のために何かやることは精神的にも良いと思います。もし自分自身がお世話になる立場になったとき色々な意味で心構えとかできますし、興味があるなら少しだけやってみるのも良いかなと思いますよ。

藤井:最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。

片岡さん: 人は誰でも、生まれてから老いて亡くなっていく過程があります。自分がされて嫌なことは人にしてはいけないと思っていますし、介護職でベテランになったとしても、介助の技術が今よりもできるようになったとしても、私はいつも謙虚でいたいと思っています。

インタビューを終えて

柔らかな語り口調で真摯に質問に答えてくださいました。片岡さんのように、家族介護がきっかけで介護を学んでみようと考える方も増えています。学び方は色々ありますが「今」の介護の知識や現状を知ることができる点は、スクールの強みです。取った資格を活かして、その後のタイミングで介護業界でお仕事をするのも良いかもしれません。

構成、執筆:秦 佐起代


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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