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将来、地元に通所リハを作りたい!大学を中退し障がい福祉職としての道を選択した20代男性のビジョンとは

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は酒巻慎之介さんです。幼少期からスポーツに親しみ、人の役に立つ仕事がしたいと作業療法士を目指しますが大学を中退。医療の知識を活かせる障がい者福祉の道を選び、初任者研修を取得した今は20年後のビジョンもお持ちだそうです。

酒巻 慎之介さん(21歳)

2023年4~5月 介護職員初任者研修(短期コース)/藤沢校
2023年6月 共同生活援助(障がい者グループホーム)に就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

作業療法士を目指すも大学を中退

藤井:酒巻さんは作業療法士を目指して大学に進学されたんですね。

酒巻さん: はい、小さい頃からフットサルやサッカー、野球をやって、兄はスポーツインストラクターをしています。スポーツが身近な環境で育って、高校進学時にはスポーツトレーナーになろうと思っていました。そこから、より人の役に立つ仕事がしたいなと思うようになって、高校2年生のときに作業療法士を学べる大学への進学を決めました。

藤井:中退されたのはどうしてですか?

酒巻さん: 成績不振で奨学金が打ち切りになり、通うのが難しくなってしまって……。学んだことを活かしたかったので、介護か障がいの分野で働けたらなと思いました。

藤井:今回障がい者グループホームに就職されましたが、過去に障がい者の方々との接点があったなど、何かきっかけがあったのですか?

酒巻さん: 通っていた高校が、身体的や精神的に悩みや問題を抱えている子が多い学校でした。学校生活の中で自然と障がいへの理解や接し方、知識が深まっていたのはあります。中退後、チームスポーツが好きなのでスポーツトレーナーになることも考えましたが、3年間医療的な知識を学んだので、せっかくならそれを活かせる仕事をしようと思いました。

介護の仕事をしている友人の話もポジティブに受け止めた

藤井:就職活動はどのように進めましたか?

酒巻さん: 高校を卒業するときに、同級生が「介護業界で働くから初任者研修を取る」と言っており初任者研修の存在は知ってました。なので初任者研修を取りながら就職活動を進めて、資格取得と同時に仕事も始められたらいいなと考えていました。

藤井:お友達が介護業界で働いてるんですね。何かお話を聞かれたりしていますか?

酒巻さん: はい、すでに介護福祉士を取得している友達もいます。良い面も悪い面も、どちらも聞いてます。身体的にハードで、下の世話もあり大変とは聞いていましたが、どの職業でも同じように大変なことはあると思っていますのであまりネガティブに受け止めてはいませんでした。

藤井:そうでしたか。それで初任者研修を取るためにカイゴジョブアカデミーに通われたんですね。

酒巻さん: はい。介護を目指すのであれば初任者研修は必要だと思っていたので、学校を探して2つに絞りました。カイゴジョブアカデミーは少し家から遠いので迷ったのですが、特待生キャンペーンが魅力的で決めました。

想定年収も含めた具体的なキャリアアドバイスも

藤井:酒巻さんは大学で3年間医療を学んでからの入校で、初任者研修で再度学ぶ環境に身をおいたわけですが、いかがでしたか?

酒巻さん: 大学では寝ている状態から座る状態に移乗するためにはほとんど全介助に近い形を学びましたが、初任者研修では残存能力を活かす方法を学びました。それがとても新鮮で、とても楽しく学ぶことができました。

仕事内容

藤井:クラスメートとは楽しく過ごせましたか?

酒巻さん: はい、年上の方が多くいろいろな方がいました。これまで女性との関わりがなかったので苦手意識がありましたが、20~30歳くらい年上の方々が「これはこうだよね」とか「現場はこうだよ」と教えてくれて楽しく過ごせました。その方々とは卒業後にも会う約束をするほど仲良くなりました。

藤井:実際に学んでみて、「イメージと違ったな」というようなことはありましたか?

酒巻さん: 特にありません。友だちから聞いていたイメージとまったく同じで、なくてはならない知識だと実感しています。盲目の方への介助方法や、車椅子を使うときは必ずタイヤの空気チェックやブレーキを確認することなど、新たな発見もあり幅広い知識を学べました。

ある1週間のスケジュール

藤井:就職先を選ぶ際にポイントにしたのはどんな点ですか?

酒巻さん: 若いうちにたくさん経験を積みたいと思っているので、研修制度が整っているところをポイントにしました。あとは収入面や通勤時間などです。

藤井:キャリアパートナーと一緒に進める就職活動はいかがでしたか?

酒巻さん: めちゃめちゃ助かりました!介護や障がい分野にどんなサービス形態があるかは簡単に知っていましたが、あとは何もわからず一人で不安だったので、とても心強かったです。

藤井:キャリアパートナーがいて特に良かったなと感じたことはありましたか?

酒巻さん: 最初、ハローワークで就職先を探したときは「運転免許必須」や「実務者研修修了者」など応募できない求人ばかりでしたが、キャリアパートナーさんからは6社も紹介していただきました。ですが体が大きくて介護施設では難しいと言われて5社落ちまして……。その後に受けた障がい者グループホームでは「体の大きい人に是非来てほしい」と言ってくれて採用していただきました。
キャリアパートナーさんには実務者研修や介護福祉士などを持っていると想定年収で50~100万円くらい違ってくることなど、今後のキャリアにおけるアドバイスもいただいて、かなり具体的に相談することができました。

人と話すのが好きな気配り上手は、介護の仕事に合っている

藤井:初任者研修で学んだことはお仕事に役立っていますか?

酒巻さん: はい、実技で学んだおむつ交換時の体位やベッド上での介助などはとても役立っています。

藤井:酒巻さんはご自分の性格的に、この仕事が自分に合っていると思いますか?

酒巻さん: 人と話すのが好きな性分なので合ってると思います。人からはよく「気遣いがうまいね」と言われるんですが、入居されている方の多くは対人関係で悩んで心が病んでしまう方も多くいらっしゃいます。そんなとき、しっかりお話を聞くことで打ち解けられるケースもあります。実際、毎日たくさんお話できた利用者さんとは、お互いの存在を認めあっている感じで、今は出勤するとその方が先に気づいてくださって話しかけてきてくれるようになりました。

藤井:利用者さんとの関係も良好なんですね。もし今後の仕事について悩んでいる方がいたら、介護の仕事はおすすめできますか?

酒巻さん: 同級生とかで悩んでいる人がいて、性格をよく知ってたら「介護の道に来てみる?」とは言えるかもしれません。まだ学生で今後の進路を悩んでいる人とかなら、まずは初任者研修を受講してみるとかも良いんじゃないかなと思います。

藤井:最後に、今後の目標について教えてください。

酒巻さん: すごく大きい目標ですが、大学に入った頃から通所リハビリテーションの施設を作りたいと思っていましたので、これから実務者研修、介護福祉士を取得して、地元に障がい者施設を作りたいなと考えています。

インタビューを終えて

人と話すのが好きで気配り上手な性格や、大きな身体でハッキリ受け答えする様子から、対人援助職の仕事が向いているんだろうと感じました。現状だけでなく、20年先のビジョンを考えられる酒巻さんのこれからがとても楽しみです。転職先を選ぶ際に、酒巻さんのように経験と性格を合わせて決めるのも、ひとつの手だなと思いました。

構成、執筆:秦 佐起代


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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