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「自分に合う仕事とは?」3度の転職を経てたどり着いた介護職、収入面の不安は面接時の“具体的な年収金額の提示”で払拭できた

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役はI.Mさんです。3回の転職を経て初任者研修を取得した今、自分のやりたかったことが見えてきたI.Mさん。現在は「日々の業務の中でのひとつひとつを経験として積み重ねている」と言います。将来は、どんな場面にも対応できる“介護のプロ”になりたいと語ってくれました。

I.Mさん(31歳)

2022年7月~8月 介護職員初任者研修(短期集中コース)/名古屋校
2022年8月 特別養護老人ホームに就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

上司の言葉が介護職へ向かうきっかけに

藤井:藤井:介護業界に入るまで、どんなお仕事をされてきたんですか?

I.Mさん: 大学卒業後、まず新卒で技術職の公務員として市役所で勤務しました。鉄道高架事業や土地区画整理事業等の駅周辺のまちづくりの業務を専門とする部署で、デスクワークがメインでした。次に、学習塾の講師に転職して3年勤めました。大学時代に塾講師のアルバイトをしていたこともあって、興味のある業界だったんです。ただ毎日極めて多量の事務仕事を課され、休日にも家で持ち帰りの仕事をしなければならず、プライベートな時間がほとんどなかったためこれでは身が持たないと感じて転職しました。それで年間休日や待遇面を重視して家賃保証会社に転職しました。

藤井:家賃保証会社というのは、具体的にどんなお仕事をするんですか?

I.Mさん: 家賃滞納者に毎日電話して督促したり、家賃を収めてもらったりする業務です。人が相手なのですが、機械的に割りきれる人でないとできない仕事かと思います。実際私は支店長から「この仕事は向いていないから、別の仕事を考えたほうが良い」と言われてしまって…。その時に、自分自身にとってどんな仕事が向いているのかじっくり考える時間を作った結果「介護」の選択肢が浮かび上がってきたんです。

藤井:なぜそこで介護という選択肢が出てきたんでしょうか?

I.Mさん: 実は公務員時代に、研修で特別養護老人ホームに2日間行ったことがあるんです。入所している方々と交流するというようなものでしたが、この時に、「もしかしてこういう仕事が自分に向いているのでは?」と思ったことが頭に残っていました。

藤井:具体的に、介護職のどんなところが自分に向いていると思われたんでしょう?

I.Mさん: 研修中に介護職員の方と交流する機会があって、その時に皆さん穏やかで相手のことを尊重されているんだなということが伝わってきました。優しくて、相手に気配りできる方が多いなという印象だったんです。そういう点が自分の性格に合っているのではと感じたんです。

藤井:そういうことでしたか。転職にあたって、介護職以外にも選択肢はありましたか?

I.Mさん: 介護職以外にも色々見てはみたんですが、やりたいと思えるような仕事に出会うことはなく……。逆に「介護職をやりたい」という気持ちが強くなっていきましたね。

藤井:介護職への思いが強くなっていったんですね。ご家族や周囲の方の反応はいかがでしたか?

I.Mさん: 友人からは心配されました。人手不足なことや、その他色々ブラックな業界なんじゃないかと言われましたね。どうしてもマイナスイメージを持っている人は多いみたいですが、自分はそんなふうには思っていなくて。周囲がどう言おうが、自分の人生を生きていくんだ、というか、自分の性格や適性が活かせる仕事をすることが一番大事だと思っているので、そういった外部の評価や評判は関係ない。そう考えて介護職へチャレンジすることを決めました。

資格の勉強では最先端の介護を学び、同期と切磋琢磨!

藤井:介護に転職すると決めてから、まずどうされましたか?

I.Mさん: 知識がなくゼロからのスタートだったので、まずは資格を取ろうと思い、ネットで調べたときに介護職員初任者研修のことを知りました。それでいくつかの学校からパンフレットを取り寄せ比較検討し、カイゴジョブアカデミーで資格を取ることに決めました。

藤井:いくつか候補があった中で、カイゴジョブアカデミーに決めたのはどんな理由からですか?

I.Mさん: 一番の決め手は特待生キャンペーンです。自分は納得しないと行動に移せないタイプなので、とにかく、わからないことを電話口で聞きまくりました。こちらが出すたくさんの質問にもスピーディーに丁寧に対応してくださったことも大きかったですね。パンフレットも隅から隅まで熟読して、他の受講生の体験談などもとても参考になりました。

藤井:授業はいかがでしたか?

I.Mさん: 講師の方は現場経験が豊富な方ばかりで、今の時代にあった介護の方法や、最先端の介護技術などを惜しみなく教えていただきました。例えば、車いすからベッドへ、相手に負担をかけずに移乗する方法に関して「10年前はこうだったけど、今はこんなに進化しているんだよ」と変遷も含めた説明があったのはとても興味深かったです。クラスメートは20名くらいいてみんなで切磋琢磨しながら刺激しあって学べたのは、まるで学生気分に戻った気分でしたね。全体的にアットホームないい雰囲気に溢れていて、1ヶ月という短い間でしたが楽しく通うことができました。

藤井:それは何よりですね。就職先はどのように探されましたか?

I.Mさん: 資格も経験もない業界へ行くということにやはり不安もあったので、カイゴジョブアカデミーの担当キャリアアドバイザーさんにたくさん質問しながら進めました。年間休日や給与、通勤時間など自分の希望条件は、できるだけ具体的に伝えました。すると、すべての条件に当てはまる会社を紹介していただき、無事に内定を獲得することができたんです。1年経った今でもその特養(特別養護老人ホーム)でやりがいをもって働けているのはプロにお願いしたからこそで、自分だけで探すことはできなかったと思います。

藤井:未経験で特養というと、人によってはハードルが高いと思う人もいそうですが、その点はいかがでしたか?

I.Mさん: 介護技術を身に付けられる環境に身を置きたいと思っていたので、老健(介護老人保健施設)か特養かなという考えはありました。大変さは覚悟していましたし、これまでの転職経験で培ってきたメンタルの強さで乗り越えられる自信もあったので、迷いはありませんでした。

藤井:収入の面については不安はなかったですか?

I.Mさん: 確かに今までと比較すると下がりますが、面接のときに具体的な年収金額を提示していただき、自分にとってそれが悪い数字ではなかったので、受け入れることができました。キャリアアドバイザーさんが紹介してくれた3社とも、面接で年収の明細を紙に書いて丁寧に説明してくださいました。具体的に基本給がいくらで、手当がいくらとか、そういったものです。

藤井:それはイメージが湧きやすいですね。

I.Mさん: はい、とても具体的でわかりやすかったです。ボーナスなども書いてあって、納得できたので決めました。

介護のプロとして、専門性を突き詰めたい

藤井:もうすぐ1年経ちますが、介護職として実際にお仕事をしてみてどうですか?

I.Mさん: おかげさまで、全く困ることもなく、とても働きやすい環境です。人間関係や仕事内容など、何も悩まずにやってこられています。職場の雰囲気が、「みんなで助け合って楽しくやっていきましょう」という環境であることも幸いでした。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:とてもいい職場のようですね。夜勤もされているんですか?

I.Mさん: 夜勤は半年前から始めています。大体月に5回程度ありますね。もちろん最初は不安でしたが、先輩から教えていただけたので特に困ることはありませんでした。実際夜勤に入ってみると眠くなったりするんですが、そのうち慣れます(笑)。

藤井:介護業界に入ってみて、今後のキャリア形成についてはどうお考えですか?

I.Mさん: 今は、管理職になりたいとか、出世したいという気持ちは全くありません。純粋に、目の前にいる利用者さんの役に立ちたい、利用者さんを一番に考えられる介護士になりたい、という気持ちが強いです。そのために日々、修行しなければいけないなという気持ちで現場に入っています。

ある日の仕事内容

藤井:介護のプロ、専門職として突き詰める、というお考えなんですね。

I.Mさん: どちらかというとそうですね。ゆくゆくは国家資格である介護福祉士も取得して、日本全国どこの施設に行っても通用するような介護士になりたいと思っています。体が続くなら、定年までこの仕事を続けたいです。

藤井:ずっと続けたいと思える仕事に出会えず悩んでいる人も多いと思いますが、介護職はお勧めできますか?

I.Mさん: いい仕事ですので、自信を持ってオススメします。ただ、みんながみんな向いている仕事ではなく、向き不向きがはっきりと分かれる仕事かなと……。対人援助の仕事ですし、利用者さんから暴言を吐かれることも多いくらいなので、どれだけ高学歴で優秀であったとしても誰にでもできる仕事ではないですね。日頃から周りの人に思いやりの気持ちを持てる方には、ぜひオススメしたいと思います。

インタビューを終えて

自分の考えをはきはきとわかりやすくお話してくださるI.Mさん。介護のお仕事は、自分の性格と適性にぴったりはまっていると実感しているとのこと。できれば定年まで介護職を続けていきたいとお話してくださったのが印象的でした。働いている施設も、みんなで助け合い、とてもいい環境でお仕事できているそうです。介護職のスタートに際しては、「本当に、キャリアアドバイザーさんのサポートのおかげです」とおっしゃっていました。不安なこと、心配なことだけでも、その道のプロに相談してみると、自分では気づかなかった一面や、適性がみえて、良いきっかけになるかもしれないですね。

構成、執筆:秦 佐起代


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

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この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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