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「やっぱり福祉が好き」ー保育補助・飲食業界から障がい者支援施設へ転職!楽しみながら働く新たな生き方 

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は伊藤亮太さんです。高校のときから「福祉」の世界に興味があった伊藤さんですが、「とりあえず30歳までは好きなことをやろう」と福祉の世界から離れたり、近づいたり……。でも、紆余曲折の末、やはり、「ずっと、やりたいことだった」という福祉の世界に戻ってきました。「福祉=介護=高齢者」ではなく、初任者研修を取得するなかで、自分に向いている介護は「障がい者施設」であると気づき、楽しく仕事をされています。

伊藤 亮太さん(34歳)

2022年11月~12月 介護職員初任者研修/町田校
2023年1月 障がい者支援施設 就職

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

高校のときからずっと興味があった「福祉」

藤井:大学を中退されて、保育園で働くようになったのですよね。どんな経緯からでしょうか?

伊藤さん:高校のときから福祉に興味がありました。同級生にメンタル面に問題を抱えている友達がいて、話を聞いているうちに心理カウンセラーに興味をもつようになりました。当時、大学の付属高校に通っていて、その大学には福祉系の学部もあり、「心理士」の道への可能性もあったのですが、希望通りにはならず経済学部に入学しました。入学後も「やりたいことと方向性が違う」という思いは強く、転部が叶わないとわかったとき、早く福祉の現場を肌で感じたくて、大学2年のときに中退しました。

藤井:福祉の現場として、保育園を選んだのはどんな理由からですか?

伊藤さん:中学生のとき、職業体験で保育園に行ったのですが、その時に子供に囲まれて楽しかったことが忘れられなくて。そもそも、福祉に最初に興味をもったのもその体験がきっかけです。3年ほど保育補助をしましたが、契約が切れて、保育の資格を取る前に辞めてしまいました。

藤井:それから5年間フットサルコートで働いて、その後沖縄へ移住された。とても思い切った転職ですね。

伊藤さん:「知らない土地で一から生活してみよう」とふと思ってしまったんです。「北か南、どちらにしよう。暖かい沖縄へ行こう」というノリで。20代のうちにやりたいと思ったことをかたっぱしからやってみようと思っていました。焼き鳥屋で住み込みで働きましたけど、コロナで店も上手くいかず結局関東へ戻ってきました。その後は知り合いの飲食店を手伝っていましたが、お酒を飲む仕事だったので「こんな仕事は長くは続けられないなぁ」と、定着できる仕事をしたいと思うようになりました。

左から2番目が伊藤さん

藤井:「定着できる仕事」で、すぐに「介護」が思い浮かんだわけですか?

伊藤さん:介護というか、「福祉」はずっと頭にあったんですよね。「やっぱり、これが自分のやりたいことなんだ」と思いました。「介護をやりたい」と思ったのは、保育園で働いていた時に障がいの子がいたことを思い出したからです。

藤井:なるほど。いろいろ紆余曲折あった末に、福祉の世界に辿りついたわけですね。資格を取ろうと思ったタイミングは何でしたか?

伊藤さん:飲食業が長く続けられないと思ったここ1年ぐらいです。半年ほど前にインターネットで介護のことを調べているうちに、「初任者研修」という資格を知りました。その資格がどこで取れるのか調べて、いくつかの学校から資料を送ってもらいました。カイゴジョブアカデミーはその中の一つでした。

藤井:カイゴジョブアカデミーに決めた理由は何でしたか?

伊藤さん:一番通いやすい学校でした。学費も自分が払えるぐらいの金額だったので決めました。

藤井:資格を取るのと就職とどちらを先に考えましたか? 

伊藤さん:最初は前の仕事をしながら勉強することも考えましたが、どうせ辞めると決めていたので、退職して集中して勉強するつもりでした。資格が先、ですね。


介護は「高齢者」に限らず、「障がい者」も視野に

藤井:申し込んだ時はどんな気持ちでしたか?

伊藤さん:持っている資格は車の免許だけだったので、実際にどんなことを勉強するのか楽しみでした。とくに「クラスにどんな人がいるのかな?」と気になりました。

藤井:実際、クラスはいかがでしたか?

伊藤さん:自分のクラスは6人で、同年代の男性はいませんでした。「ああ、平日のクラスってこんなものかな」と思いながら、就職が決まってしまいましたが、最後の何回かは他校舎に振り替えました。そこには自分と近い年齢の男性もいて、知り合いになって安心しました。実習には身体介護もあるので、同性のほうが緊張せずに取り組めますから。


藤井:なるほど、そういう理由もあるのですね。印象に残った授業はありますか?

伊藤さん:「ああ、こういうこともやるんだ!」と新鮮だったのは、視覚障がい者の誘導ですね。介護はベッドから起こすとか車椅子の移乗だけではなく、障がい者の介助もあることを知りました。誘導の声がけなどが勉強になりました。

藤井:伊藤さんの今の職場は障がい者支援施設ですから、そういう実習が役に立ちますのではないでしょうか。

伊藤さん:僕の施設は知的障がい者が中心なので、介護の実習で学んだようなことを使う場面はほとんどありません。見守りと声がけですね。コミュニケーションをとるのが主な仕事です。

藤井:転職にあたって、どのように勤務先を選んでいったのですか? 最初から障がい者施設を希望されていたのですか?

伊藤さん:いえ、実はそうではないんです。受講申し込みをしたあとにカイゴジョブアカデミーの担当者から「特待生キャンペーン」を教えてもらいました。勉強しながら、専任の人が就職先も紹介してくれる、しかも学費も無料になるなんて楽でいいや、と思ってそのキャンペーンを利用しました。最初は普通の介護施設を考えていましたが、「障がい者施設にも興味がある」と言ったら、新たにいくつかの施設を紹介してくれました。

藤井:最終的に今の職場に決めたポイントは何でしたか?

伊藤さん:面接に行ったほかの障がい者施設と比べても、今の施設は職員もわいわい楽しそうだったし、雰囲気が明るかったですね。「楽しそう」と感じたほうにしました。もう一つ気になったのは、職場の男女比です。保育園も女性社会で、何となく肩身が狭かったので、同性がいたほうが愚痴も言えたり相談もしやすいんじゃないかと……。身体介助もあるので、同性スタッフがいたほうが安心です。内定前に実習ができて、そういう職場の雰囲気もよくわかって、「ここにしよう!」と決めました。

藤井:就職して1か月の間、カイゴジョブアカデミーの担当者から入社後サポート*を受けられたと思いますが、役に立ちましたか?

伊藤さん:自分からの相談はほとんどなかったのですが、ちょうど「学んだ身体介護を使う機会はないな」と思っていたところに、「知的障がい者でもあり得る身体介護の場面」を教えてもらいました。「ここを勉強しておくといいですよ」などアドバイスをもらって、自分ができなくて慌てる前に教えてもらって、とてもタイムリーでした。


*入社後サポート:カイゴジョブアカデミー独自のサービス。就業後30日間、専属のベテラン介護職員がLINEで悩み相談をできる。特待生キャンペーンを利用した人は全員無料で利用可能。


自分が楽しくないと、利用者さんも楽しくない

1日の仕事の流れ
1日の仕事の流れ

藤井:実際に2か月ほど働いてみて、どうですか?

伊藤さん:利用者さんは22歳からもうすぐ80歳という幅広い年齢層で、気をつかう場面はたくさんありますけど、それでも利用者さんとのコミュニケーションが楽しいですね。若い人との会話でイジったりイジり返されたり、じゃれ合ったり……。前の接客業では、双方向でのやりとりはできなかったですからね。それに、どの人も気分によってリアクションは変わるし、「いつのまにかこんなことができるようになったんだ!」という新しい発見もあります。

藤井:伊藤さんは人とコミュニケーションをとることが好きなんですね。

伊藤さん:そうですね。でも、利用者さんと同じ目線で楽しみ過ぎているかもしれません。保育園で働いていたときにも、子どもと一緒に調子に乗って遊んでしまって、ほかの先生に「同じ目線過ぎます!」と叱られたこともあるくらいで(笑)。でも、自分が楽しくなかったら、利用者さんも楽しくないだろうと思いながら仕事をしています。

藤井:「見守り」と「声がけ」が主な仕事とのことですが、具体的な場面を教えてください。

伊藤さん:利用者さんは自立しているので、日常生活で助けてあげることはほとんどありません。ただ、利用者さん同士がトラブルになりそうになったら、会話に混ざって話題を逸らしたりしますね。機嫌の悪そうな人に対しては、その人が爆発する前に「〇〇さんはどうなの?」とイライラの矛先を変えてあげたりします。みなさん、正直で表情に出やすいので、なんとか未然に対処できています。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:いま大変に感じていることは何かありますか?

伊藤さん:知的障がい者には自閉症の人もいて、何かに対して強いこだわりがあって、それが思うようにならないとパニックになったりします。そのこだわりも急に変わったりするので、その変化を見逃さないようにするのが大変です。皆さんには日々穏やかに過ごしてもらいたいですが、退屈にならない程度に刺激も与えなくてはいけない。その兼ね合いが難しいですね。

藤井:今後の目標を聞かせてください。

伊藤さん:いまは利用者さんの外出がなかなか難しくて、小人数で近所のコンビニに行ったり、ファーストフードでちょっと食べてくる程度です。でも、ゆくゆくは「ガイドヘルパー」の資格を取って、利用者さんが映画を見て、食事もして帰ってくるような外出をサポートできたらな、と思います。なので「ガイドヘルパ―」の資格について調べたりしています。

藤井:初任者研修を目指す後輩に、何かアドバイスがあればお願いします。

伊藤さん:資格を取る時、学ぶことはいっぱいあるし、実習では覚える手順もいっぱいあって大変に思うかもしれません。でも、現場で何回かやっているうちに自然にできるようになるので、気負わなくても大丈夫! 楽しく学んでください。

インタビューを終えて

中学生時代に保育園で楽しく職業体験ができたことがきっかけで、福祉に「楽しい」という印象をもった伊藤さん。現在は障がい者支援施設に就職して、利用者さんとのコミュニケーションを楽しみながら働いています。自分が楽しいと思えた原体験のなかに、その人の「適職」はあるのかもしれませんね。「福祉」「介護」というキーワードがいつも漠然と頭にある人は、まずはカイゴジョブアカデミーで情報収集をしてみてはどうでしょうか? 資格のこと、お得な制度のこと。「知る」ことで、漠然とした思いは具体的な行動に変わることでしょう。

構成、執筆:谷口のりこ


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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