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「人生をリスタートしよう」元カタログ制作プランナーが選んだ新しい人生の方向性

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は小上順子さんです。小上さんは、長年通販会社で仕事をされてきましたが、「50歳」を3年後に見据えた頃に離婚をされ、それを機に自分の未来について考えるようになったそうです。そのときに「これからは直接に人の役に立ちたい」と思い浮かんだのが介護業界。初任者研修を受講することや未経験の介護の仕事にチャレンジする後押しになったのは、「みんなの介護転職ストーリー」のインタビュー記事だったそうです。

小上 順子さん(47歳)

2022年9月~10月 介護職員初任者研修/布施校
2022年10月   ケアミックス病院 看護助手

記事の監修者:藤井寿和(介護福祉士)

「50歳になったときの私」を考えたとき、介護が浮かんだ

藤井:小上さんはずっと通信販売の会社で活躍されていたのですね。どういうお仕事をされていたのですか?

小上さん:美大卒業後、新卒で大手雑貨販売会社のデザイン工房に就職しました。その後は雑貨デザイナーを経て通販カタログ会社に転職、12年間勤務しました。キッチン系の商品をメインに、商品紹介の誌面デザイン制作などをしていました。でも、その会社が業績不振に陥り、希望退職をしました。

藤井:それからすぐに介護の世界に入られたのですか?

小上さん:いえ、退職後すぐは雑貨を扱うネット通販で商品説明文の作成やカスタマー対応をしていました。会社は20~30代前半の若いスタッフが多く、40代の私が採用されて楽しく働かせてもらえたのは本当に恵まれていました。でも、将来を考えたときに「3年後には50歳になるけど、情報収集や流行のスピードに対応出来るかな…」と不安に思うようになりました。それが去年の夏頃のことです。

藤井:何か不安に思うきっかけがあったのですか?

小上さん:実は去年の春に離婚したんです。それで第二の人生というか、新しいスタートを切りたい心境になっていました。

藤井:それで、介護業界に足を踏み入れてみようと思ったのですか?

小上さん:最初は、2025年に大阪万博があるのでデザイン系の仕事があればとも思いましたが、これからは直接に人の役に立つ仕事がしたいなと考えました。人に喜んでもらう仕事、それを自分でも感じられる仕事。今までお世話になってきた人のことを考えたら「介護」かな、と。

藤井:「いままでお世話になってきた人」というのは?

小上さん:私には双子の息子がおりまして、息子たちが赤ちゃんの時、大きな双子用ベビーカーを押して近所の公園へ行くと、おじいちゃんやおばあちゃんが「がんばりや~」「なんかあったら言いや~」と笑顔で言ってくれました。当時、子育てが大変なときに優しく声をかけてもらったことや、子育て支援センターでもお世話になったことは忘れられないものです。そういう方たちに「恩返ししたい」「地域のお役に立ちたい」と思っていたので、「介護」が思い浮かんだのだと思います。それと、自分の両親もまだ元気ですが、いずれは介護施設のお世話になるのだろうかとふんわり考え始めていました。

自分と同じような年齢・境遇のインタビュー記事に後押しされた

藤井:介護の仕事を考え始めてから、まずどんな行動をされましたか?

小上さん:あまりにも異業種で全く知識が無くて…スマホで「介護、何をする」から検索してみました。そのとき、初任者研修の資格のことも初めて知りました。「まずは勉強させてもらおう」と学校を探していたところ、カイゴジョブアカデミーの異業種から介護職に転職された方のインタビュー記事に出会ったんです。その記事の女性は私と年齢が近くて、介護経験はゼロでしたが離婚後「私も勉強しよう」と働きながら介護の資格を取った人でした。自分と近い境遇の方のインタビュー記事に、「私もやってみよう!」と後押しされました。


参照:小上さんがご覧になったインタビュー記事はこちら

「40代でコンビニパート勤務から転身!家族のケアと自身の自立の両方を叶える、介護という選択肢」


藤井:カイゴジョブアカデミーに決めた理由はありますか?

小上さん:「介護 就職」で検索したときに出てきたカイゴジョブアカデミーのサイトを見つけて、デザインが良くて読みやすかったのが決め手です。それと、卒業生のインタビュー記事がたくさんあって、異業種から転職した人の声が多かったので安心感がありました。転職って誰でも不安ですよね。カイゴジョブアカデミーだったら、異業種からの転職でも対応してくれるのではないかと思いました。最初に電話をくださった担当者が不安を払拭してくれる優しい人で、その方の親切な対応が良かったこともあります。

藤井:「みんなの介護転職ストーリー」がお役に立って嬉しいです。就職より先に受講されたということですが、不安はありませんでしたか?

小上さん:不安よりも、あまりにも介護のことを知らなさ過ぎて、これからどんなことが待ち受けているのだろうとワクワク、ドキドキの方が大きかったです。私のクラスは20~60代の男女半々の30人弱のクラスで和気あいあいでした。20代前半の人と学生時代のようにお互いに聞き合ったり、年上の方と励まし合ったりしたのはすごく新鮮でいい経験でした。

藤井:講座を終えてみて、新たな気付きなどありましたか?

小上さん:就業目的、親の介護、将来の自分の為…いろいろな人が「介護」を学ぼうとしているのを知りました。施設で働きながら学んでいる人もいました。私は受講前に退職して初任者研修に集中したのはそれが自分にとっては新たな人生へのスタートを始める「良い仕切り直し」と思いました。

藤井:就職先はいつ頃から探されたのですか?

小上さん:授業を受けながらカイゴジョブアカデミーのコーディネーターの方と探しました。一人で求人情報を見ているだけだったら、今の職場に出会えてなかったです。担当の方が本当に丁寧で、その方のおかげで今の仕事を見つけられたと感謝しています。菓子折りをもって挨拶に行きたいぐらいです(笑)。私は最初、「徒歩10分圏内のデイケア的な施設」を希望していましたが、違う種類の施設もどんどん紹介してくれました。最終的に、自転車で10分の距離にある病院に決めたのは、通勤の負担が少ないうえに、当初希望していた「地域の人に寄り添える」も叶うからです。病院だと医療系の知識も得られるのかなと思いました。

藤井:講座で学んだことは現場で役立ちましたか?

小上さん:排泄介助、入浴介助など、知らないまま働き始めていたら、現場で全く何も手が出せず突っ立ったままだったかもしれません。講座で得た知識や、すでに介護の仕事をしている同じクラスの人にアドバイスをもらえたおかげで、安心して仕事に臨むことができました。

直接「ありがとう」と言ってもらえる幸せ

藤井:現在は看護助手として、透析で長期入院されている方のお世話をされているのですよね。実際に働いてみて、イメージと違うことはありましたか

小上さん:介護現場は、黙々とオムツ交換をして、黙々と入浴介助をして、バタバタしていつも時間に追われて慌ただしいイメージが勝手にありました。でもそんなことはなくて、限られた時間でも挨拶やコミュニケーションが出来るし、患者さんには「ありがとう」と言ってもらえます。前職と何が違うかというと、直接「ありがとう」と言ってもらえることですね。自分のほうこそ「ありがとうございます」という気持ちです。

ある1週間のスケジュール
小上さんの勤務スケジュール

藤井:通販会社での経験が、いまの仕事に活かされていると思うことはありますか?

小上さん:私は「みんなに喜んでもらいたい」という気持ちが大きくて、通販会社のときは、「皆さんが知らない便利なものを紹介して喜んでもらいたい!」という気持ちで働いていました。自分の人生においては「喜んでもらいたい」のウエイトが大きいんです。今は「患者さんに喜んでもらいたい」で、前職とつながっているのではないかしら。

藤井:3か月働いてみて、一番大変なことは何ですか?

小上さん:患者さんは、会話が難しい方、寝たきりの方、認知症の方、それぞれの方々に適切なコミュニケーションとケアが出来るかが目下の課題です。日々、先輩ヘルパーやナースさんたちに「至らないところはどんどん指摘して教えてください!」とアドバイスをお願いして日々奮闘中、体力的に疲れて夜はぐっすり寝てます(笑)。今後は「限られた時間で患者さんに満足してもらえるケア」を構築している最中です。働き始めた最初の1か月はカイゴジョブアカデミーのサポーターさんがLINEで対応してくれて、初歩的な質問も気軽にできて本当に安心で充実した1か月間でした。

ある1週間のスケジュール
ある1週間のスケジュール

藤井:今後の目標を教えてください。

小上さん:まずは病棟の患者さんが日々安心安全に過ごせるようにすることが目標です。今後はこのまま実務者研修を取って、3年後に「介護福祉士」を取りたいと思っています。3年後には50歳。最初はおそれ多いと思っていた介護福祉士の資格ですが、最近、少しずつ視野に入ってくるようになりました。資格だけでなく、患者さんや職場でお世話になってる方、お友達や親戚へこれからも感謝の気持ちを持ち続ける人間になりたいですね。

インタビューを終えて

50歳という区切りの年齢を前に、異業種への転職と同時に新たな人生を切り拓いた小上さん。「ちょっとしたインタビュー記事が人の人生を変えることもあるんです」という言葉が印象に残りました。
未経験で介護への転職を考えたとき、皆さん大きな不安を抱えているため、本記事のような卒業生の経験談が拠り所になります。今回もカイゴジョブアカデミーのコーディネーターやサポーターが受講生にとってどれだけ頼りになる存在なのかもお話していただきました。自分で情報収集するのも大切ですが、優しさを感じる「人の力」は大きいですね。

構成、執筆:谷口のりこ


「みんなの介護転職ストーリー」でご紹介している方々は、無資格・未経験から介護業界に挑戦したカイゴジョブアカデミーの卒業生です。皆さんが活用された「特待生キャンペーン」なら、自己負担なしで「介護職員初任者研修」の資格を取得でき、さらに介護職専門のキャリアアドバイザーによる就職先の紹介も受けられます。資格が1つあるだけで、給与や待遇がアップし、就職・転職時にも大変有利です。下記リンクからそれぞれ詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

>>自己負担なしで介護職員初任者研修を取得できる!「特待生キャンペーン」についてもっと見る

>>介護の最初の資格といえばコレ!「介護職員初任者研修」についてもっと見る

この記事の監修者

藤井寿和


1978年 静岡県西伊豆生まれ。
18歳~24歳まで陸上自衛隊の救急隊員(衛生科)を経験し、 三宅島噴火に伴う災害派遣をきっかけに介護の仕事に転身。
医療法人で在宅医療に特化した介護を学び、介護施設の介護職員、生活相談員、管理者、事業部統括マネージャーに就任した後に、株式会社にて超都心型デイサービスの管理者を経験後、36歳で独立。
2015年に合同会社福祉クリエーションジャパンを設立。
介護福祉士現場コンサルタント、商品開発アドバイザー、講師業を経て、2017年、テレビ朝日の“スーパーJ チャンネル”にて自身への特集、密着取材が全国放映された経験から、介護業界の情報発信とスポットライトが当たる重要性に気づき、自主メディアの制作を志す。
介護専門誌のフリーペーパー発行人、編集長を歴任し、2021年9月にメディア事業へ注力する株式会社そーかいを設立し、代表取締役に就任、現在に至る。

・一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会 公認講師
・合同会社福祉クリエーションジャパン 代表
・株式会社そーかい 代表取締役
・ものがたりジャーナル 編集長
・NPO 16歳の仕事塾 社会人講師
・映画「ぬくもりの内側」プロモーションディレクター

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