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<ワタシが転職成功した理由 Vol.1>夫の事故をきっかけに介護業界へ。キャリアパートナーと二人で勝ち取った内定

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初任者研修から踏み出した一歩

「みんなの介護転職ストーリー」、今回の主役は板橋明子さんです。無資格・未経験から介護業界へ。その挑戦には、心配や不安がつきものです。資格を取っても就職できるのか、本当に自分にできるのか……。そうした思いを乗り越えて転職を叶えた方の裏で、支えになった存在とは? 今回は「みんなの介護転職ストーリー」番外編として、挑戦した人と支えた人の物語を、インタビューライターの塚田智恵美さんがまとめてくれました。

板橋明子さん(41歳)

2024年2月~5月 介護職員初任者研修/西船橋校
2024年6月 介護付き有料老人ホームに就職

都築拓己さん(30歳)

カイゴジョブアカデミー キャリアパートナー。
キャリアパートナー歴5年。これまで1000人以上を支援。

↓インタビューの様子はこちらから!(約3分)

>>インタビューの「フル動画」はコチラ!

夫が落下事故で寝たきりに。働き続けるため「基盤づくり」を

「寝たきりになった夫と子ども4人。将来を見据えて、私は何を選択すべきだろう」。

千葉県在住の板橋明子さん、41歳(2024年6月時点)。夫の経営する造園会社で働いていた板橋さんの人生が一変したのが、2023年10月のことでした。夫が作業中の落下事故に遭い、大怪我を負ってしまったのです。

事故で夫はほぼ寝たきりの状態に。高校生2人・中学生1人・小学生1人の子どもを持つ板橋さんは、家計を支えるためタクシー運転手の仕事に就きました。しかし、日常生活を急に奪われ、病院でリハビリを続ける夫を見て、心境が変わります。

あと何年働けるのだろう。その場しのぎではなく、自分の体力もふまえて長く働ける仕事に就き、さらに職場で得た知識を今後の夫の介護にも役立てたい。今は、将来に向けた「基盤」を固める時だ――。そう決心した板橋さんはカイゴジョブアカデミーで介護職員初任者研修を受けることに。

その挑戦を支えたのが、キャリアパートナーの都築拓己さんです。二人三脚の結果、板橋さんは無事、初任者資格研修を取得し、さらに3社の内定を勝ち取りました。そして、6月から希望する介護付き有料老人ホームで働いています。

実は一社目の面接で落ちてしまい、さらに面接時にかけられた言葉に落ち込んだと語る板橋さん。都築さんはどのように板橋さんの挑戦を支えたのでしょうか?

「若い男性だけど大丈夫かな」から一転、心強い味方に

――お2人の出会いを教えてください。

板橋さん:学校に通うことを決める前に、お電話でいろいろお話したのが最初ですね。

都築さん:今年の3月頃でしょうか。就業サポートを受ける場合のスケジュールの相談や、サポートの内容を私から説明した流れで、板橋さんからご家族の現状を伺ったのが始まりでした。そのようなご事情を抱えながら、これだけ明るくポジティブに未来に向かうことができる人はなかなかいない、というのが私の第一印象でした。

板橋さん:ありがとうございます。私のほうはというと……実は、勝手なイメージで、キャリアパートナーの方は女性が多いのかなと思っていたんです。だから、最初の印象は「あれ、男性なんだ」(笑)。しかも若そうな声。本当に失礼なんですが「大丈夫かな」という気持ちもよぎりました。
でも、都築さんと話していると、自分では言語化できないところを手伝ってくれる感覚がありました。ご一緒するうちにわかったのは、物腰がとても柔らかくて、人柄が素敵だということ。とにかく心強かったです。

都築さん:相談する前から、板橋さんは「ちゃんと初任者研修を受けた上で就業したい」という意思を固められていましたね。

板橋さん:はい。人の命を預かる仕事なので、知識や技術を身につけてから転職活動をしたいと考えていました。

――その後、板橋さんは西船橋校に通われて初任者研修を受けられたのですね。授業やクラスの雰囲気はいかがでしたか?

板橋さん:知識ゼロの私でもわかる内容でした。現役で介護現場で働かれている講師の方が多かったので、受講するたびにハッとする内容が多くて。受講生みんなも仲が良くて、同じ子育て世代の方もいらっしゃったので、休み時間にはお菓子を配りながらみんなで勉強していました。
前半は座学。後半は実技も入ってきたのですが、実技はやっぱり難しくて。家で反復練習もたくさんしたんです。小学生の娘に利用者さん役をやってもらって、靴下の履かせ方を練習したのですが、上手く履かせられたら、娘が「お母さん、すごい!」と感動してくれました。高校生の娘からは「私も介護の勉強をしたい」と言い出したんです。私が学んでいたのを見て、娘も何か心境が変わったのかもしれません。

都築さん:そうした学びの進捗を、たびたび聞かせていただいていましたね。「課題が大変」と頑張っていらっしゃいました。私は応援することしかできず、もどかしかったですが。板橋さんが無事に初任者研修を修了されたので、7月から本格的な転職活動を開始しました。

初めての職務経歴書、自己PRづくりを二人三脚で

――転職先について、板橋さんの希望はどんなものでしたか?

板橋さん:下の子がそのとき小学一年生だったので、なるべく夜勤が少なめなところ。また、現状は夫がほぼ寝たきり状態なので、それについて理解してくださる事業所だと嬉しい、と都築さんにお話しましたね。

都築さん:初めてお電話したときに、板橋さんの事情や希望条件を伺って、私のほうでは候補となる事業者を探し始めました。担当エリアの事業所については、フォロー体制や研修、家族へのサポートなど知見があるため、候補を20箇所くらい絞って、板橋さんの推薦書をお送りしたり、電話をして面接のお願いをしたりしました。
並行して他の事業所のリサーチも続けました。私の知らない事業所でも板橋さんにふさわしい場所があるかもしれないので。トータルで約400箇所くらいには連絡したでしょうか。

板橋さん:何ヶ所も案をいただきました。加えて、都築さんが私の家族の事情を汲んで、紹介先を選んでくださっていて、本当にありがたかったです。

――実際の転職活動ではどのようなサポートを?

板橋さん:勉強になったのは、職務経歴書の書き方ですね。実は、恥ずかしいのですが、職務経歴書を書いたことがなかったんです。自己PRもとても難しくて。言いたいことはあるのに、まとまらない。その点をしっかりサポートしていただきました。

都築さん:介護業界への転職は初めての挑戦なのですし、転職活動に慣れていないのは当然のことです。そういうときのために私たちがいるので、職務経歴書の書き方や、面接での服装、よくある質問と受け答えなど、さまざまな対策についてアドバイスさせていただきました。

板橋さん:結果、自己PRは「ポジティブです! やる気あります!」と直球になりました。自分で言うのも何なんですが……と添えて話したら、面接で笑いが起きたりして(笑)。

都築さん:本当に、前向きなのが板橋さんの魅力ですからね。最初にお会いしたときは「ポジティブだな」と思ったのが、お会いするたびに「すっごくポジティブだな!」と変わっていきましたから(笑)。

不安や緊張を乗り越え、等身大の自分で面接に

――そんな前向きな板橋さんですが、転職活動中にネガティブになったことは?

板橋さん:あります。一社目に受けた面接に、落ちてしまったときです。私はタクシー運転手になる前にも、何度か転職をしていました。その経歴を見た面接官に、転職の回数を指摘されたんです。それがどう繋がったかはわかりませんが、結果は落ちた。そのことにショックを受けました。「仕事が続かない人」だと思われたのかな。そう思うと、どんどんネガティブになって。この年齢で、初めて介護業界に飛び込むなんて、雇ってくれるところはないのではと。

都築さん:板橋さんがヒリヒリした気持ちを味わっているのは、見ていてよくわかりました。でも私は、板橋さんにマイナスな点はなかったと思っているんです。職歴についても私は事前に詳しく伺っていましたが、ネガティブではなく、むしろたくさん経験を積んできた証拠だと。私は「絶対、内定は取れる。大丈夫」と信じていました。だから「のちに『板橋さんを採用しなかったなんて、もったいない』と思ってもらいましょう」と声をかけましたね。
ただ、落ちたということは、面接で何かしらの理由があったということです。自信を持って次の面接に向かえるようにと、2社目の面接の前に模擬面接をしたんです。

板橋さん:都築さんの言葉に勇気づけられました。さらに模擬面接をしていただき、初回の面接は「受からなければ」と自分を追い込みすぎて、本来の自分の姿が出せていなかったのかも、と思いました。頑張れば次もあると、前向きな気持ちが戻ってきましたね。

都築さん:その直後に受けた2社目で、板橋さんはなんと内定を勝ち取ったんです。

――1社目の経験が早速活かされたのですね! 板橋さんは、どんな形で内定したことを聞いたのですか?

板橋さん:1番下の子どもと公園で遊んでいるときに、都築さんからお電話をいただきました。周りに人がいたんですが「本当ですか! ありがとうございます!!」と喜びが溢れてしまいました。子どもも「ママ、おめでとう!」と言ってくれて。本当に嬉しかったです。

都築さん:私も、本当に嬉しかったです。板橋さんが介護職を目指された背景やご家族のことを伺っていたので、なんとしても一緒に内定を掴みにいかなければいけないという気持ちがあったのかな。

板橋さん:その後、立て続けに内定をいただきました。どの事業所もすばらしい環境だったのですが、「入社後に自分が一番成長できる」と思えた場所に進むことを決めました。最初に都築さんと電話してから、3ヶ月後のことでした。

都築さん:内定した会社の中から選ぶ指針も、素晴らしかったと思います。将来働く上で、ここで基盤を固めるんだという意思が最後までぶれなかったですね。

働き始めてからが本番。生涯のサポーターへ

――初めての介護業界への転職という挑戦を終え、板橋さんにとって新しい人生が始まりました。今後の展望をお聞かせください。

板橋さん:先々はケアマネジャーの資格を取得したいと思っています。利用者の方々、そしてそのご家族が毎日笑顔で過ごせるようなケアプランを立てられるようになりたいです。実際に自分も障害を持った人の家族になってみて「笑顔で毎日を過ごせる」というのがとても大切だと思うので。

都築さん:私は、キャリアパートナーの仕事は、サポートした方が就業されてハイおしまい、ではないと思っているんです。いつも冗談で言っているのは「嫌われるまでお付き合いします」ということ(笑)。内定が取れれば良いのではなく、実際に働き始めて5年後、10年後どのような人生を送れるかが、本当に大切なことです。板橋さんが頑張り続けられるためにも、困ったときに相談に乗れる相手として私がいられたらなと思うので、ずっと担当は続けていきたいです。

板橋さん:ありがとうございます。都築さんがいれば大丈夫、と思えます。これからもよろしくお願いします。

>>インタビューの「フル動画」はコチラ!

キャリアパートナーの視点――都築さんよりメッセージ

構成・文:塚田智恵美


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